シアヌークビルに停泊する巨大クルーズ船 実に3年ぶり

新型コロナのパンデミックで大打撃をカンボジアの観光業界にとっては久方の朗報である。観光省があいかわず希望的な観測気球を打ち上げ、入国規制を撤廃したにも関わらず、隣国のタイと比べいまいちパッとしないカンボジア観光が続いている。それは、国際観光客を惹きつける魅力がアンコール遺跡群しかないからである。

観光省は14日、シアヌークビル港に約1,000人の乗客と乗組員を乗せた巨大なクルーズ船が訪問したことを確認した。

バハマの SEABOURN ENCORE は、長さ 210 メートル、幅 28 メートル、深さ 6.70 メートルで、429 人の多国籍観光客と 430 人の乗組員を運んでいる。

シアヌークビル港入国管理局によると、タイからの巨大なクルーズ船は、主要なリゾート地や町を巡りながら港に停泊し、同じ夜にベトナムに向けて出発した。

要はクルーズ船が来たもののわずか半日程度の市内観光で終わり、ベトナムに向かったということである。停泊しても息抜き程度のもので、シハヌークビルやその周辺がもはや観光地として停泊する魅力がない、ということを物語っており、政府、カンボジアも外国頼りではなく、本気で国内観光地の整備や魅力づくりに投資しないと、中国頼りで国家の収入の3割弱の観光産業の衰退は目に見えている。

船に乗った最大の観光客グループは、アメリカ人 250 人、イギリス人 50 人、オーストラリア人 54 人でした。

フン・セン首相は、カンボジアは 2023 年に約 500 万人の外国人観光客を受け入れると述べているが、そのほとんどは中国人と期待している。

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