ナショナルキャリアのカンボジアアンコール航空(CAA)は、プノンペンの首都とシェムリアップ文化省間の国内線の再開を発表した。既に昨年よりシンガポールやバンコクエアウエイズなどの国際線が再開しているのに、ここにようやく国内線でナショナルキャリアのアンコール航空が動いた感がある。
同CAAのプレスリリースによると、最初の再開便であるATR-72は、午前10時20分にプノンペン国際空港を出発し、2月4日の午前11時5分にシェムリアップ国際空港に到着するのに45分かかった。
ナショナルキャリヤでも週2便がやっと
アンコール航空のフライトは、毎週金曜日と日曜日の週2回運航である。
採算性に問題があるとしてもカンボジア政府の方針の圧力を無碍にできなかったというのが、実情であろう。休日の国内旅行の人数が増えているものの、「隔離無し」入国を続けても観光客がほとんど来ないため、プノンペン=シェムリアップ路線も地元民が乗る可能性が低い。
このルート変更により、プノンペンとシェムリアップの間をわずか45分で安全に移動できるため、観光客、ビジネス、その他の旅行者の移動が容易になると報道すされているが、外国からの入国者はほとんどビジネス関係者、さらに観光都市シェムリアップへ行くビジネス客はごくごくわずかである。当面、大幅な赤字覚悟の運行となろう。
掲載写真:アンコール航空キャンペーン