*ドキュメンタリー動画:Cambodia Burning Prey Lang Community Network(PLCN)
Prey Lang Community Network(PLCN)が制作したCambodia Burning(「燃ゆるカンボジア」)というタイトルのドキュメンタリー映画が、米国のピューリッツァーセンターから「EarthPhoto2020」と「DronePhoto2020」の2つの賞を受賞した。同賞は、今年8月に米国マサチューセッツ州のピューリッツァー審査員によって発表された。さらにデンマークのEUグリーンウィークから先月(10月)にEUグリーン2020の表彰を受けた。
同映画は、今年初めに英国のショーン・ギャラガーが「気候危機」と、獲物の森林破壊や森林火災などのカンボジアの環境問題を調査し、Prey Lang森林保護区(ロング野生生物保護区)を記録したときに撮影され、制作された。
製作者の一人ギャラガー氏は月曜日のFacebookの投稿で、地元のPLCNメンバー、主に違法伐採や密猟をチェックするためにバイクで森をパトロールしている農民や地元住民が、プレイロングで伐採されたばかりの木でいっぱいのトラックを止めた事実を上げている。「合計3,500平方キロメートルを超えるプレイロングは、アジアで最も絶滅の危機に瀕している常緑樹林の1つです」とと同氏の投稿記事にある。
権威ある賞を受賞した同映画をカンボジア政府環境省は批判
なお、権威ある評価の高い賞を受けた同映画であるが、カンボジア政府環境省を刺激し同省高官から批判を受けた、とのことである。カンボジア政府環境省の報道官:Neth Pheaktraは、この賞を承認せず、非難した。製作者は、森の写真を撮り、天然資源保護者として行動することによって、制作グループは本来の天然資源保護者と保護活動家の努力を利用したものだ、と述べている。
残存原生林はわずかに国土の3%(推定)
同映画は、ドローンシネマトグラフィーとカンボジアの詩の組み合わせを活用し、森林伐採と森林火災によってもたらされたカンボジアの風景の変化と、それがカンボジアの人々に与えた感情的な影響を探究している。90年代の内戦終了後、カンボジア全土で森林破壊が加速しており、国全体に残っている原生林はわずか3パーセントと推定されている。2018年には、カンボジア北部と中央部の森林全体で記録的な数の火災が発生しました。
2018年1月ー3月 記録的な森林火災の発生 人為的な発生
1月から3月までの乾季のピーク時には、当時の東南アジアの他のどの国よりも多く、最大1,800件の火災が発生したと推定されています。これらの火災は自然発火が原因とは考えられず、人為的な放火による火災である。現にここ20年、カンボジアの辺境地帯を旅した者なら、多くの森林火災跡や森への放火を目撃している。
家具市場向けのブロカーによる大規模な森林破壊
カンボジアの森林破壊の真の原因は、農業用の森林地の転換(所謂「焼き畑」)と、アジアの家具市場向けに貴重な種の対象を絞った違法伐採であるが、ブロカーに雇われた大規模な森林破壊に比べ開拓民の焼き畑用伐採など微々たるものである。
この映画は、2020年にEarth PhotoAwardsとDronePhoto Awardsの両方で最終選考に残りました。
*参照:プレイロング(Prey Lang森林保護区):カンボジア北東部、メコン川西岸に位置するプレイロング地域は、絶滅危惧種を含む多くの野生生物が生息するインドシナ半島最大級の熱帯低地常緑樹林で、同国の貴重な水源です。しかし、違法伐採や地域住民による農地開拓により森林減少が進み、森林に蓄積されるべき温室効果ガスの排出が増えています。―三井物産株式会社とカンボジア環境省、コンサベーション・インターナショナルは、森林減少が進むカンボジアのプレイロング地域において森林保全活動の記述よりー
*掲載写真:Prey Lang Community Network(PLCN)メンバーはバイクを駆って違法伐採や密猟を監視 画像:Phnom Penh Postより。
*環境省の姿勢:下記の文①をクリックしてください。