とんでもない奴!困窮者支援金の30万ドルを横領、社会省副局長に懲役3年 

社会省財務供給局・元副局長が、障害のある貧しい人々のための資金30万ドルを横領した罪で懲役3年の判決を受けた。事実なら、とんでもない奴であるが、本人は運が悪い(俺だけじゃない)と思っているのか?反省しているのか?定かではない。カンボジアの国の障害者の生活を考えれば、軽過ぎる量刑である。

プノンペン市裁判所の判事イー・ソク・ヴォシュ女史は、2023年7月5日午後、被告ライ・サムナンに対し、汚職、違法搾取、マネーロンダリングの容疑で懲役3年、罰金2億リエル、財産没収の判決を下したと発表した。

容疑者は2023年1月11日朝に汚職対策局(ACU)によって逮捕されていた。

なお、汚職の舞台となった社会省やそこの局長の監督責任等、事件の経緯やその後の対策などの報道は一切ない。単独犯の横領事件で終わりのようだが、本当にそうだろうか?プノンペンの中央郵便局のように局ぐるみで保管料(配達もせず保管料を取る)とか、50㌦相当の荷物受け取りに50㌦の税(?)を不正請求する制服警官など、多くは省ぐるみの不正・汚職を眼にするのが、カンボジアの役所である。

誰もが思うのは、摘発汚職は氷山の一角で、もっと悪い奴らほど夜遊びをし、愛人をかこって安眠しているのだろう、と。摘発された副局長、上級庇護者への賄賂を怠ったのか、とすら思ってしまう。

掲載写真:Khmer Times

 

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