カンボジアとインドネシア、人身売買撲滅(特に臓器売買対策)に関して協議

カンボジアとインドネシアは、第26回ASEAN入国管理局長及び外務省領事局長、DGICMフォーラムで、人身売買撲滅(特にカンボジアにおける臓器売買)に向けた協力への取り組みについて議論した。この東南アジアの入国管理局長・領事業務に関する第26回年次会議が8月8日から11日までタイのプーケットで開催された。

インドネシアは法務人権省のシルミー・カリム移民局長を代表して、カンボジア移民代表団団長のチャンタリット・カース氏と会談した。

カリム氏は、カンボジア代表団からの説明に基づき、冒頭に「同国はかつてオンラインギャンブル活動を合法化していたと述べた。しかし、2019年6月以降、ギャンブル事業とオンラインギャンブルのライセンスは取り消され、違法と宣言された」と語った。

「2022年、地元当局はカンボジアのシアヌークビルの賭博場で200人以上が逮捕され、そのほとんどがインドネシアから来ていた」とカリム氏は述べた。また、「売買目的で臓器の摘出手術された犠牲者のインドネシア人はプノンペンのインドネシア大使館によって保護された」と同氏は指摘した。「被害者として指摘された人々は一時的に社会福祉施設に収容されたが、被害者ではなかった人々はカンボジア入国管理室に収容された」と同氏とも述べている。

カリム氏は、「腎臓貿易(摘出・売買)の問題はカンボジア政府が受け取った新たな情報であると明らかにした」、「多くの犠牲者を出した人身売買に関して、我々はインドネシアがフォローアップとしてカンボジアとの協力協定を開始することに同意する。近い将来に完了することを期待している」と述べた。

こうした二国間の腎臓摘出・売買の問題が協議されたことが重要で、インドネシア側はカンボジアでの臓器売買に自国民が犠牲者となっていることに大きな懸念を抱いている。

なお、インドネシア当局からカンボジアは犠牲者からの情報を受けているが、プノンペンでの違法臓器摘出に関わった病院等の捜査について、カンボジア国内では一切報じられていない。

Three Bali immigration officers arrested over Cambodia organ ring

掲載写真:Khmer Times

 

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