カンボジアでは、結核の流行が2024年も増加を続け、死亡者数も増えている。
国立結核・ハンセン病対策センター(CENAT)のホオット・チャン・ユダ所長は昨日、新型コロナウイルス危機以降、結核の状況は悪化しており、発症率は2022年の人口10万人あたり320人から2023年には10万人あたり335人に増加すると述べた。
同氏は、2024年には3万3363件の結核症例が発見され、昨年の3万2286件よりわずかに増加したと述べた。
「結核による死亡者数は、世界保健機関(WHO)の推定では昨年より低い数値(人口10万人あたり23件から21件)となっているが、実際にはわずかに増加している。今年の報告書では、結核による死亡者数は600人以上(637人)で、昨年の500件強からわずかに増加している」とチャン・ユダ氏は述べた。
同氏は、政府の戦略計画と国連の戦略計画に従い、カンボジアは2030年までに結核の流行を終わらせることを目指していると述べた。
同氏はさらに、「国家計画、地域計画、世界計画は今後数年間で計画どおりに成功する可能性が高いと付け加えた。したがって、結核の罹患率と死亡率は上昇しているものの、結核研究と治療のための予算は依然として限られている」と同氏は付け加えた。
チャン・ユダ氏は、結核は対面接触や咳、くしゃみなど呼吸器系を通じて広がる感染症だが、対面で話すときや咳やくしゃみをするときにマスクを着用したりタオルで口を覆ったりすることで予防できると説明した。
「感染後に結核を予防する薬や、より短期間で結核を治す薬もあります」とチャン・ユダ氏は付け加えた。
同氏は、2025年までに結核の蔓延を予防し、抑制するために、保健省と国立結核・ハンセン病対策センターが数多くの戦略計画と活動を準備していると述べた。
既に日本では、60年前以前にペニシリンの普及によって、結核は死病ではなくなっている。
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