金融犯罪、特にマネーロンダリングを取り締まるためのカンボジア当局による取り組みで、2019年2月以来続いていた国際機関である金融活動作業部会(FATF)のグレーリストからカンボジアが削除された。
カンボジアは、国際的な信頼度で成果を上げたが、未だ初めの一歩である。
金融活動作業部会(FATF)は2月24日(金)、マネーロンダリングとテロリストの資金調達に対抗するための措置の有効性を確認した後、モロッコと共にカンボジアをグレーリストから削除した。
サーケン(Sar Kheng) 内務大臣は2月25日(土)、自身の Facebook に次のように投稿しました。
「 2月24日、カンボジアはもはやグレーリストに載っていない」
カンボジアは、監視が強化を通じてFATF と積極的に協力し、マネーロンダリング、テロリストの資金調達、および拡散資金調達に対抗するための体制の戦略的欠陥に対処していると述べている。
なお、FATFグレーリストで監視強化の対象となる新たな国に南アフリカ共和国とナイジェリアが付け加えられた。
昨年 3 月、フランスのパリに拠点を置く金融活動作業部会( FATF) は、カンボジアが 2019 年から 4 年連続でマネーロンダリングのリスクが高い国のグレーリストに載っていたと報告している。
内務省・報道官:Khieu Sopheak氏は26日(日)、FATFがカンボジアをリストから除外したのは、問題の解決策を見つけるために時間とエネルギーを捧げてきた専門の政府関係者の団結の結果であると述べた。
今後は、カンボジアがクリーンな国としての名前を取り戻し、マネーロンダリングやテロ資金供与に関与していない国として国際的に認められるようになることだ、と彼は指摘した。
金融活動作業部会( FATF)のグレーリストにカンボジアが4年も掲載されていたことは、それだけ金融犯罪の温床であったということを意味しており、グレーリストからの削除が即クリーンな国になった訳ではない。ようやくその一歩が始まったということである。
掲載写真:2019年4月、税関職員が350万ドルのマネーローダリングで3人の中国人を逮捕した後、押収され銀行に預けられた不正なお金。
Khmer Times掲載