カンダール州 バナナを盗んだ男が村人に殺されたー私刑暴行致死事件ー

村人が泥棒容疑者を暴行致死

18日(水曜日)、カンダール州タクマウ市セットブー自治区バナナ農場の村人が農場近くを歩いていた男性を取り囲み、農場からバナナを盗んだとして私刑(リンチ)及び殺害に到った。地元メディアは村人を「暴徒」と記述している。

タクマウ市刑事警察官:Seng Bunly少佐は、犠牲者を同州チェンコミューン島(バサック川の中州)の漁師であるYeb Sokkrey(32歳)と特定した、という。

同男性が、18日、被殺害者:SokkreyがSetbouコミューンのバナナ農場近くの池から一人で歩いているときに、「泥棒がいる」と住民に騒がれた、という。

大きな声を聞いた後、泥棒、泥棒!と約40人の村人が家を飛び出し、犠牲者を取り囲み、その場で死ぬまで彼を殴り始めた」ようだと同掲示警察官は述べ、警察官が男性の体を調べたところ、彼が頭と体に重傷を負っていることを発見し、殺害された男性の体にバナナが残されていた、という。その後、Yeb Sokkrey(32歳)の遺体は葬式のために彼の家族に引き渡された。

「警察は、殺害された男:Yeb Sokkrey(32歳)が泥棒だったのか、村人の農場からバナナを盗んだのかわからない。彼が泥棒だったとしても、殺されるべきではなかった」と述べている。

 警察は、暴行致死事件として捜査

「現在、私たちの警察は事件を調査しています。私たちは、犠牲者を致命的に殴打し、法律によって罰せられるようにするであろう[村人]を探しています」と事件として扱うとも言明している。

*カンボジアでは、「泥棒!」の声で多くの住民が集まり、加害者が捕まれば、私刑(リンチ)を受けるのが通例である。昨年、日本人2名によるシェムリアップでのタクシー強奪殺人犯も2㌔余、住民たちに追いかけられ、捕まった時には私刑(リンチ)を受けている。

*掲載画像:暴行致死事件として捜査 画像:ノコルワットニュース khmertimesの転載より

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