アンコールの外国人観光客 4か月で前年比6倍、33,205人に留まる

カンボジアの有名なアンコール考古学公園は、今年の最初の4か月で33,205人の外国人観光客を魅了し、前年比で633%増加した、と国営アンコールエンタープライズは5月2日に語った。同サイトは、1月から4月の期間のチケット販売から135万米ドルの総収入を上げ、前年比で622パーセント増加したという。

前年比6倍とは高そうに思えるが、633%増加とは1日当たりで前年比に55人ほど増えたに過ぎない。如何にコロナ禍がカンボジア国内のドル箱観光産業に壊滅的な打撃を与えたがわかる。

観光回復は超スローペース、まだまだ我慢の観光産業

4か月だけでも、アンコール考古学公園は13,365人の外国人観光客(在カンボジア外国人を含む)を受け入れ、チケット販売から537,000ドルを稼いだと発表された。

「現在、アンコールは1日に約400人の外国人観光客を魅了しており、過去2年間のパンデミック時の1日あたりわずか70人だった。それから徐々に増加しています」と観光省・国務長官兼報道官Top Sopheak氏は中国メディアの新華社に語った。

パンデミックが発生する前は、このアンコール考古学公園は1日に最大9,000人の海外からの訪問者が訪れたという。400人が9000人になるのはいつの日のことだろうか。超スローペースの回復基調に壊滅的な打撃を受けた観光産業のいくつが生き残るか、依然としてつらいところである

隣国タイは入国規制大幅緩和 5月初日で外国人約1万7000人

隣国タイは、5月1日から入国規制を大幅に緩和してもカンボジアよりは厳しいのに、規制緩和の1日だけでスワンナプーム空港に降り立った外国人は初日だけで約1万7000人、カンボジアとの差はどこにあるのか。それは直行便がASEANの近隣諸国+中国のみだからだ。頼みの中国は片意地なゼロコロナ政策で国内旅行さえままならぬ。カンボジアの観光産業にとって明るい材料があまりに少ない。

掲載写真:シェムリアップ空港のシンガポール便 画像:Khmer Times

 

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