世界保健機関(WHO)は19日、「カンボジアは新型コロナウイルスとの闘いで重要なターニングポイント(臨界点)にある」と述べ、「コロナとの闘いにできることを全ての人が行う」よう呼びかけた。
カンボジアは<2月20日市中感染事件>というコロナ禍で深刻な事態に至っている。1560万人の国で既に0.00010%はけして低い数値ではない。人口当たりの感染者率はカンボジア0.00010、ベトナム=0.000027、カンボジアの数値はベトナムの4倍弱の感染率に達している。
WHOは「保健省との共同声明で、第3波の最近の感染発生の急増は、以前に流行していたウイルスよりも迅速に感染する変異種(B.1.1.7バリアント)が原因である可能性が高い」と述べている。
カンボジアのWHO代表:Li Ailan氏は下記のように語っている
「COVID-19による悲劇的な死は、この病気の深刻さを私たち全員に思い出させてくれます。それはいつでも誰にでも影響を与える可能性があります」
「ワクチンは入院や重篤な病気を減らすのに役立ちますが、ワクチンだけではパンデミックを終わらせることはできず、現在の発生を終わらせることもできません。」
フンセン首相の20日の音声メッセージ、状況はまだ悪い
フン・セン首相は今朝の特別な声のメッセージで、「2月20日市中感染事件の状況は、その発生から1か月経ってもまだ良くなっていない。」「プレアシアヌク州でのコミュニティの発生は制御されているようだが、プノンペンとカンダルではまだ制御されていない」と述べた。
カンボジアでコロナを甘く見ないこと、居酒屋の与太話はコロナに通用しない
カンボジア語の語彙では、良くない=悪いという意味である。日本語の語感とは異なる。WHOの「臨界点」という言葉に注視すべきであろう。医療は逼迫、つまり崩壊寸前ということであろう。先ず、在カンボジア日本人はここは外国であること、日本と同じような医療が提供されると思わないことである。「お金でどうにかなる」のは腐敗した人間で、コロナには効かない。
現在の日本では緊急事態宣言や時短営業の要請を何度出そうが、とっくに臨界点を超えている(=メルトダウンが始まってる)から感染爆発、変異種感染増で制御不能が長く続き、医療もその時の症状で運次第となっているのが現実である。日本のワクチン接種は現時点(2月19日)で全人口の0.3 %、感染の波の回数毎に増えた感染者数と死者数である。夏までにリバウンド必死とは、さらに拡大するということである。