Tompun-Choeung Ekの都市開発 当局は国連人権専門家の懸念 強行

環境省プノンペン都役所は、この地域に住む1,000家族への影響について国連の人権専門家からの懸念の中で、トンプンチュンエク Tompun-Choeung EK 湿地の都市開発プロジェクトに強い支持を表明した。つまり行政がお墨付きを与えたことになる。

だが、国連の人権専門家は十分な生活水準への権利の構成要素としての適切な住居に関する特別報告書で同地域に住む人々の人権(特に適切住居に関する事)や湿地の生態系へ被害について懸念を表明している。

*Tompun-Choeung EKは、上記地図のキリングフィールドの背後に拡がる湖沼を含めた湿地帯
Tompun-Choeung Ek地域の衛星都市開発プロジェクトは、プノンペン都の大規模開発であり、総面積は2,572ヘクタールで、そのうち520ヘクタールは、ミーンチェイ、ダンコア、チャムカルモン地区の貯水池である。また、カンダル州のタクマウ市のに一部が属する。。企業:ING Holdingsは、2006年5月にこの地域への投資と開発の権利を与えられ、これから新しい衛星都市の開発に着手する予定で、商業、産業、住宅地区を造成し管理する。

都市化の名のもとに開発、利権がらみ独占企業の開発にGoサインが出た、と捉えることがこともできる。日本やアジア各国の近代化、現代化の名のもとに進められていたことの繰り返しである。

問題はどこまで住民の意見や利益が反映され、開発から利益還元が住民に向かうかである。Tompun-Choeung EK地域を国連専門家は生態系への取り返しのつかない破壊というが、既にこの地域、工場の廃液や住民の生活汚水で取り返しつかない破壊が野放しであったというのが現実である。そこで栽培されている八宝菜、それを見て筆者は「こりゃ、食べられるもんじゃない」と10年以上前に思った次第である。

*画像:Khmer Timesより。

 

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