プノンペンのPCR検査 信頼を失って劇的に減少! 高価な検査代に反発も

焦熱の炎天下で長く待たされ、さらに検査結果のちぐはぐさ、それにカンボジア人は最低60㌦、外国人は100㌦以上なんていう悪名高い二重価格、さらに相手を見てのボッタくり値段の吹っ掛けとなると当然の如く、Covid-19のPCR検査なんか受けたくないというのが人情である。事実、それでぼろもうけしたに違いないのがカンボジアの病院・医者といった医療従事者たちもいただろう。

政府系のKhmer Timesは、オミクロン株の蔓延をこれでは統制できないと嘆いているが、今に始まったことではなく、1月に嘆きの報道が始まっていればともかく、今や遅しの感がある。

多くの人が、面倒なことをしてテストを行う価値はないと考えているため、これらのPCR検査を受ける人は劇的に減少している。外国人は忌々しいと出国のために必要と高価な検査代を払っている。

例えばプノンペンのロシアン(クメールソビエト友好)病院とスティエンミアンチェイセンターでは、検査のために来る人の数は1日あたり約500人から100人未満に減少したという。

プノンペン副知事:Keut Chhe氏は昨日、懸念を表明し、PCR検査は重要ではないと人々が考えるのは危険だと述べた。

「伝染性の高いオミクロン変異体の動きが当局によって監視されておらず、それが子供たちの間で制御不能に広がり、脆弱であり、死に至る可能性がある場合、状況は悪化するだろう」

「市役所が、迅速検査で陽性となったすべての人が医療従事者に報告し、PCRで検査する必要があると指示したとき、過去数週間で、人々が協力していることがわかりました。しかし、今では人々の考えが変わりました。」

だが、何等前向きの施策がなければ、口だけでは一度信頼を失ったカンボジアのPCR検査の人数を増やすのは不可能である。ましてや各国大使館に苦情が寄せられているホスポタリティ―、二重価格、公定価格のなさ、なんていうことで外国人から不満と不信をかっている。「これで外国人観光客なんて来る訳がない」と。

Khmer Timesは実態としてロシアン病院で働く医師が昨日、先週から検査を受ける人の数が1日あたり100人未満に減少し、さらに

「過去数週間で、1日あたり500人以上がテストを受けるようになりました。長い待ち時間のために資格を必要としない人もいたので、来た人の数はさらに多かったと思います。」と語っている。

スティエンミアンチェイ Stung Meancheyセンターで、Ouk Ryda博士は次のように述べています。「1日あたり100未満に低下し始めました。先週は1日あたり約50人に減少し、今日は20人しかいませんでした。」と検査の実態数について述べた。

それ故に隠れ感染者の自宅療養者がたくさんいると想像される。なぜわずかに公式発表で一日あたり数百人のカンボジアが、一日あたり数万のタイやべトナムから帰国する者たちへの条件が厳しいの?日本政府はコロナ感染蔓延の国としてカンボジアを指定し、タイやべトナムを指定から外している。

これは、指示、命じるだけで現場が混乱するまで何等具体的な方策を取らずに放置してきた保健省、プノンペン都行政の責任が問われる事態である。

掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times

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