NEC はすべての苦情を解決し、選挙結果の早期発表に努める

国家選挙委員会(NEC)のハン・プテア報道官は27日(木)、NECが8月初めに正式な選挙結果を発表すると述べた。

選挙終了時刻から半日で、有効投票率や、無効票の数が国内メディアに規定の事実の如く報道され、さらにそれを政府高官が喧伝しているが、事実はNECの暫定的な数値に過ぎないことをようやく認めたかの感がある。

選挙終了時刻からわずか半日で有効投票率が79%と報道記事をKhmer Timesがしていたが、これで海外に拠点を置くメディアや国内独立系メディアは問題であると指摘しているが、有効投票率さえ5%以上の数値差の記事を掲載するメディアは如何なものか、というのがカンボジアのメディアのレベルなのか、という疑問は当然起こって来る。何とも奇異、奇妙な印象がある。本サイトで何度か指摘したように、依然としてNECが発表している数値は暫定的なものである、また選挙結果と称する国内メディアの数値は暫定的な数値に過ぎない。

*下の投稿記事をご参照ください。

半日ほどの時間で、スーパーコンピューターが中央選管にあって、それを駆使して、全国の投票所にそれと接続するコンピューター網が整備されていても、余りに短い時間であることは誰でも解ることであろう。NECが、昨日に発表したように「選挙の結果は8月初めに確定するよう早期に努める」というのが公式の開票状況に過ぎない。

NECの発表によれば、すべての苦情(問題点指摘)が解決されたため、結果は予想よりも早く発表されるだろうと報道官は述べ、NECが第7回国政選挙に関連して35件の苦情を受け取っており、27日(木)に最後の5件の苦情を解決したと付け加えているが、それでも早くとも正式発表は8月初めになると述べている。

また同報道官は、「無効票を呼びかけた違反者らは有罪となり、それぞれ1000万リエル(2500ドル)の罰金を科されたと述べた。同氏は、違反者5人は投票用紙の無効を理由に20年間、選挙への立候補や投票を禁止された」と付け加えた。

だが7月27日、Khmer Timesを始めとする国内メディアから「NECは違反者は21人の公民権(選挙権には被選挙権も含まれる)が剥奪された」という内容の記事が報道されている。

これは、NECの発表に問題があるのか、報道機関の誤報か、また報道の整合性はどうなっているのか、と首を傾げざるを得ない。

*下の投稿記事をご参照ください。

だが、これまでKhmer Timesなどのメディアや政府機関から誤報、訂正等は出て来ていない。

掲載写真:国家選挙委員会(NEC)の記者会見

おすすめの記事