今や誰もが目撃者やカメラマンになり得る時代
今や誰もが目撃者やカメラマンになり得る時代である。1月15日、facebookのwatchのトップにクメール動画がアップされていた。視れば、中国人男性客がトゥクトゥクに乗車し、プノンペン・トンレバサック区で降りてスーパー:Super Duperに立ち寄ろうとし、それから電話でタクシーを呼び出したところ、トゥクトゥク運転手がまだ料金を払っていないと詰め寄ると暴行に及び、その後トンレバサック区の警察署に連行された動画である。動画を見れば、料金踏み倒した中国人は酔っぱらっており、トゥクトゥク運転手に暴行し、その際近くにあった椅子で運転手の腰を打ち、椅子はボロボロである。日時は、1月8日午前4時ごろのことであった。
加害者の暴行に気づいた近くのカンボジア人が駆け付け、スーパーの警備員は加害者がスーパーに入ろうとしているのを阻止している姿や運転手に暴行する姿、壊れた椅子等や誰かが通報したのか警察官数名が駆け付け、なだめながら警察署に連れていく姿も映っている。
加害者の恥が世界に拡散、事件も「面白動画となる時代」
カンボジアでは、泥棒等の犯罪現場に出くわすことは消して珍しいことではなく、近くに人がいれば大勢が駆け付け、加害者がつかまることもある。今回に動画は、酔っぱらった若い中国人の料金踏み倒しだが、朝4時であっても近くに人がいたこともあって、検挙されることになった。今や誰もが携帯で気軽にビデオを撮る時代、映像そのものが事件の証拠となる。動画はクメールノートというWebにアップされたもので、それがfacebookにアップされるや世界に拡散し、酔っ払いとはいえ加害者の恥が世界に拡がった。当然、面子の国:中国だから、加害者は中国当局からも厳しく措置されるであろう。中国人の恥として。