東南アジア諸国連合(ASEAN)の国境を越えた犯罪に関する高官会議(SOMTC)は、地域内の全加盟国に対し、適時に情報を共有し、違法な国境を越えた武器密輸を効果的に取り締まるよう呼び掛けている。
内務省国務長官でSOMTC議長のポー・ピーク将軍は9日、「国境を越えた武器密輸との戦いは複雑な問題であり、年々懸念が高まっている。したがって、ASEAN加盟国間の協力を強化する必要がある」、「我々は、平和、安定、安全を維持するために、ASEAN加盟国の領土内での武器密輸を防止し抑制するために、既存のメカニズムや新たな原則の創設を通じて国際パートナーと協力し続ける」、「犯罪をタイムリーに取り締まる準備を整えるには、国境を越えた武器密売に関する情報を提供し、共有することが不可欠です。したがって、私たちはすべての加盟国に対し、違法な武器取引の影響を受けている国々に迅速かつ明確な情報を提供することで協力を強化するよう呼びかけます」と同氏は述べた。
ピーク将軍は、水曜日にシェムリアップで開催された「武器密輸に関する第6回国境を越えた犯罪対策委員会会議」の議長を務め、ASEAN加盟国、東ティモール、ASEAN事務局、東南アジア非暴力国際組織(NISEA)の代表が会議に出席した。
「国境を越えた武器密売の状況は年々変化しており、特定のターゲットや単一の身元は存在しません。したがって、これを阻止するには、ASEAN各国の警察官が能力を強化し、国際パートナーとの協力を拡大する必要がある」と同氏と会議で表明している。。
「人身売買対策警察チームは、緊急の相互支援、協議、技術、情報共有を通じてのみ対処できる多くの課題に直面することが多い」と強調した。
カンボジア王立アカデミー(RAC)のヤン・ペオ事務総長は昨日、すべての関係者が是正措置を講じなければ、地域の治安、安全、政治的安定を確保することがより深刻な懸念となるだろうと述べ、特に、ミャンマーは現在混乱状態にある国であり、この状況により犯罪者が国境を越えた武器取引を行いやすくなる可能性がある」と指摘した。
掲載写真:国営カンボジア通信