フンセン首相は23日、「カンボジアだけでなく、米国、英国、ヨーロッパでも起こっているように、ワクチンを2回接種した人々がまだ感染してCovid-19で死亡する可能性があることを確認した」と述べた。
同首相は、「人々がワクチン接種を受けているかどうかにかかわらず、3つのすべきことと3つのすべきでないことを継続して実施しなければならない。これはすべての市民にとって最善の利益です。」と述べた。
上記は、24日のKhmer Timesの記事からだが、米英、ヨーロッパ諸国の状況を上げて、国民にワクチン接種後も安心せず、3つの規則、3つ禁止事項を守るように国民に向けたメッセージあるが、実は下記の点には全く触れてない。
・カンボジアの事例ーワクチン接種後の感染有無の状況、保健省から発表がないー。
・現在、東南アジア諸国で問題となっているー特にタイやインドネシアの感染の危機的な状況での中国製ワクチン効果への不審ーことにには、触れていない。カンボジアのワクチン接種はいち早く中国製ワクチンが無償で供給されたことへの配慮であろう。
参照:https://www.asahi.com/articles/ASP7S5S3FP7RUHBI035.html
いずれにせよ、欧米を例に挙げて「中国製よりも欧米製が良かった」という批判の声やワクチン効果への不審が近隣国で報道されていることを意識した同首相のメッセージである。