東南アジア各国で中国製ワクチン(シノバック)の効果への疑問が高まっていいる最中、日本政府は、台湾、ベトナム、タイに続きカンボジアに100万回分(50万人分)のアストラゼネカCOVIDワクチンを提供することを12日、駐カンボジア日本大使の三上正博氏が発表した。50万人分はわずかな量であるが、日本国内さえワクチン供給が滞りがちの最中であるから、これがやっとということであろう。
「この支援が、COVID-19との闘いにおけるカンボジア王立政府の努力を支援し、カンボジア国民の懸念の一部を軽減することを願っています。世界が直面している新たな感染症の蔓延に直面して、ワクチン接種と保健システムの強化は、王立政府とカンボジアの人々にとって重要です。」と同大使は述べている。
<参照>
タイ、新型コロナワクチン交差接種へ デルタ株で中国製ワクチンに懸念
記事2021年7月13日(火)付 01時09分(タイ時間)
また日本政府からカンボジアへの寄贈には、医療機器の提供、病院の改善、病気の国境を越えた感染を防ぐための国際機関のプロジェクトの支援、ワクチンの適切な輸送と保管のための施設の提供などが含まれいる。さらに、日本政府は、COVID-19の影響を受けた人々への現金支援プログラムと医療制度の強化に使用するために約2億2700万ドルの融資を提供した、という。
変異種の流入や近隣各国から中国製ワクチンの効果への懸念が聞こえてくる中でアストロゼネカ製ワクチンは少量でも着くことは干天の慈雨であろう。