7月1日のフンセン首相の緊急アピールと矢継ぎ早指示、特にタイから帰国する出稼ぎカンボジア人の変異種デルタ型の脅威が高まっている。すでに6月、保健省は変異種22人を確認し、7月2日にはタイからの帰国者28人の変異種デルタ型を確認した。
タイと国境を接するバンテアイメアンチェイ州(州都ポイペト市)当局は、全軍がカンボジアとタイの国境に沿って治安を強化し続けている。だが、国境を越える出稼ぎ労働者のために帰国する労働者と密出入国ブローカーが国境付近にたくさんいるが、彼らがカンボジア人であるため追い払う指示がないことを嘆いている。あたかも勝手に国境を超えるカンボジア人やブローカーと鼬ごっこが続いているのが現実である。
未成年者を保護する計画を進めているバンテアイメアンチェイ州副警察長官:Dy Socheat准将は、2つの別々の事件でカンボジア人のタイへの違法密輸に関連して10人のブローカーが逮捕したと述べた。国境を越えた労働者やブローカーによって国境を越えて密輸された労働者を集めて教育し、検疫センターに送ったという。
同じくタイと国境を接するバッタンバン州当局は、バッタンバン州の国境ゲートを通ってカンボジア-タイに出入りするトラックを検査を強化し、コロナ感染者を検出している。週末にCovid-19の症例数が増加しているため、国境地域の保健当局はドライバーの検査しカンボジア側とタイ側の両方から貨物を出入りするチェックする権限があるという。首相指示でカンボジアータイ国境を閉じたものの、物流は認めており、帰国する同胞を止めることはできない、というジレンマがある。
*掲載写真:緊張高まるタイとの国境地帯 画像:Khmer Times