プノンペンに住む中国人男性は、ペットとしてライオンを飼っていた。
警察は、NGO Wildlife Allianceの協力を得て、ライオンが飼育されているとの報告を受け、6月27日の朝、 Boeung Keng Kang 1区、Village7の22番街306番地にある別荘を捜索した。警察は、敷地内に幼い頃から住民:中国人男性によって育てられた70キログラム以上の雄ライオンを発見した。
プノンペンのプレイチェイ管理局長のKoamSeiha氏は、「人々には希少種である野生動物を飼育する権利がなく、法律および林業法第49条第2項第3項に違反している。絶滅危惧種の所有は禁止されている」と述ている。
この事件、先ずは都心部のボンケンコン1区にライオンが飼われていたという事実に驚く。既にカンボジアでは遥か遠くの時代に絶滅したアジア・ライオンはいないはず。ならば、このライオン、いかなる方法でライオンを外国から持ち込んだか、虚偽によって彼か動物業者であろうか。飼い主によれば幼いライオンを別人物から譲られたという。
地元メディアの報道では、若いライオンは、プノンタマウ野生生物救助センターに送られるというが、飼い主がどう罰せられるかどうか、は不明であるという。
保護されたライオン、飼い主の虐待か
さらに続報によれば、保護されたライオンは弱っており、飼育環境が悪い状態ですでにライオンの歯は抜かれていたという。NGO・野生生物同盟は '雄のライオンは子どもから育った若い成獣である。現在1.5歳で体重は70kg以上です。住宅の状態は野生動物には不適切である。さらに、ライオンの犬歯が取り除かれ、ライオンの生活の質が大幅に低下していた。」と述べている。となれば、危険動物や絶滅機種の飼育禁止だけでなく、明らかな抜歯は人間の都合による明らかな動物虐待ともとれる。だから通報され警察が動いたのであろう。
*掲載写真:保護されたライオン 画像:Khmer Timesより。