べトナム保健当局は29日、新型コロナウイルスのイギリス型変異株とインド型変異株が組み合わさった様子の新しい変異株を確認した、と発表した。
動画:ANNニュース 2021.05.30 朝
べトナムのグエン・タン・ロン保健相は政府の会議で、「最初にインドとイギリスで見つかった、既存の変異株の特徴が組み合わさった、新しい新型コロナウイルスの変異株をヴェトナムは発見した」と述べた。新変異株は、これまでのものより感染力が高く、特に空中で感染しやすいため(エアゾール感染)、「極めて危険」だと話した。
現地オンラインメディア「VNエクスプレス」によると、新しい変異株は現地の患者の検査を通じて確認されたものだと、ロン保健相は話した。変異株の遺伝コードは近く発表するという。
べトナムで昨年のパンデミック開始からこれまでに確認された新型ウイルスの感染者は約6700人。このうち半数以上は今年4月末からで、このところ感染者が急増している。
VNエクスプレスが伝えた。
新種の変異株は新たな感染者から見つかったとし、「インド型の変異株に、もともと英国型に含まれていた変異が加わったものだ」と述べた。また、既存株よりもはるかに感染力が強く、複製が非常に速いことも実験で分かったという。
ベトナムでは4月下旬以降に感染が拡大し、多くの市や省で累計感染者の半分以上に当たる約3600人が感染。これまでにインド型や英国型など7つの変異体が報告されている。(VNエクスプレス)。
このニュース、ロイターやBBCが報道し、中国のような報道統制のない国では日本をはじめ各国が大きく報道している。隣国カンボジア、ラオス、そして感染爆発が頻発しているタイでは大きな関心を寄せ、自国への入国規制を厳しくするだろう。
*掲載写真:ベトナム国内でもハイブリット英国・インド型変異種は大きく取り上げられている。
Vietnam Newsより。