プノンペンの警察は、保健省の措置に反して、ポルセンチェイ地区の「レッドゾーン」で立ち往生している労働者を連れて行こうとしたとして、50人以上のタクシー運転手を拘束し、42台のバンを押収した。
ポーセンチェイ地区警察署長のチャン・サムリス少佐は、8日午前8時30分頃、ポーセンチェイ地区のチャオムチャオIコミューンのレッドゾーンの外に、労働者を封鎖区域から追い出すために何十台もの車が駐車されたと述べた。
「彼らを止めた後、私たちの警察官は車内の彼ら全員に尋問と検査を行い、彼らのほとんどが労働者であることがわかりました。彼らはレッドゾーンから逃げました。運転手は彼らをプノンペンから地方の彼らの家に連れて行こうとした」と同氏は地元メディアに語った。
彼は、55人の運転手がプノンペンの検疫センターに送られ、約50人の労働者が二度と逃げないという約束に署名するよう求められた後、封鎖区域に送り返されたと述べた。
この事件、解せぬところがある 首謀者
この事件、実に奇妙な事件である。レッドゾーンから脱走を試みた労働者たちのためにタクシーが50台も集まったというが、
① 50台ものタクシー運転手が逮捕されたが、彼らはどのようにレッドゾーンから脱走しようとする労働者がいることを知ったのか。
② 上記の報道によれば、脱走しようした労働者たちが実家に戻ろうとしたあるが、本当なのか。もし本当であってどこななのか、皆同じ地域の出身なのか。
誰もが不審に思うことは、レッドゾーンからの脱走が自然発生的に起きたとは思えない点である。50台ものタクシーが自然発生的に集まったとは思えないし、自然発生なら帰省なら近所同士の実家に数人のグループであるはずである。
この事件、その規模からいって報道通りには信じがたい。誰が計画したのか、どうやって50台も集めたのか、本当に帰省だったのか、そうとは思えないのが常識であろう。この大胆かつ杜撰な事件、どう考えても有力者の介在なくては起こりえず、単なる帰省ではなく他の移動場所に労働者を移動させようとしていたのではないか。あまりに謎が多すぎる