平成が忘れた昭和の和み、七輪焼肉【炭火横丁】

2020年11月9日 2024年7月9日

プノンペン　日式焼肉の元祖・人気店

プノンペン都心部のボンケンコン1区を南北に貫く63ストリートを南へ毛沢東（マオツァトン）通りを横切りまっすぐ向かう、通称：絆ストリートに位置にある「炭火横丁」はいつでも人声にさんざめく。賑わいは地元のカンボジアや多国籍のお客さん、焼肉の香ばしい匂いに誘われて集まるお店として知られている。お店は庶民的な雰囲気で、店内には昭和のレトロなポスターも貼られ、なぜか懐かしい。ここには平成が忘れた昭和の和みがある。店頭には焼肉と書かれた提灯、店は開け放たれて庶民的な雰囲気を醸し出す。だが、ローカルにはない、小奇麗さがいい。

地元民から他国籍なお客さんで賑わう庶民的な店内。

BBQといっても、炭火でほっこり日式焼肉

BBQといっても野外バーベキューではない、やせ我慢に似た一人キャンプじゃない。ここの売りの一つは懐かし炭火七輪にある。日本では家庭の台所用品から消えたが、カンボジアでは多くの家庭で現役である。その身近さだが、地元の人にとっては、テーブルの上に七輪を置いて炭火でジュッ、ジュッと肉や野菜を焼くのはとっても新しい。また、多国籍の人にはまさにアジアの香ばしさである。何といっても炭火には集う人をほっこりさせる温かさがある。それが日式焼肉の楽しさは、不思議なことに鍋奉行はいても焼肉奉行はおらず銘々がおのずと網に焼肉や野菜を取り合わせ、ジューシーな旨味が滲みだす頃には集う皆の心が和んでくる。それが日式焼肉の楽しさである。

先ずはキンキンの冷えたビール、喉越しがたまらない

先ずはキンキンに冷えたビールで乾杯！その後は焼肉に良さで、それぞれのお酒やワインがお好みで楽しめるところ。ドラフトビールから各種のビール、日本酒、洋酒、ワインとお店は豊富な品揃え。

お勧めの肉類は、ハラミかカラビか、ホルモンもまた良し

お勧め肉類といえば、先ずは看板メニュー【上ハラミ $7.9】は、炭火で焼くことで内臓系特有のったっぷりジューシーな味わいが癖になる一品。それに対して【上カルビ $8.9】は、脂がたっぷり。とろけていく食感と脂の旨味が堪らない一品。ビールにも日本酒、ワインにも合う。

ご飯は、最後に香の物と残った肉で充分腹ごしらえができる。ごはんは日本米こしひかり、これはカンボジア人も甘みがある、というだい好きなもの。

リーズナブルな価格で美味しいお肉の数々、ファミリーセット

炭火で肉汁が滲みだすお肉の数々をリーズナブルに堪能できる【ファミリーセット $30】は、横丁カルビ・カルビ・ロース・豚バラ・鶏もも、5種類のお肉を食べられ、セットには、ご飯・スープ・サンチュ・ナムル等がついて、家族連れをはじめ、職場の同僚・カップルなどが立ち寄る食事処として炭火横丁が人気を集める理由の一つです。

また、炭火横丁のお勧めにホルモン味噌がある。噛みごたえと絡みあった脂身と味噌が濃厚な味になり、ご飯と一緒に食べても満足する逸品。ホルモン塩は、ビールのおつまみにも合いますので、是非お試しください。通の知るレバーも逸品、一度でも食べればクセになる一品です。