報じたメディアが一転、集団抗議の火消・陰謀論を展開する記事を掲載
昨晩、Khmer Timesは速報としてプノンペン都ミアンチェイ地区スティエンミアンチェイ2区の住民数百人の抗議を報道したが、今朝になって住民の抗議の動議に疑問符をつけ、さらに野党の支持者の扇動かも?といった匿名の当局者の発言を掲載した。この集団抗議、昨晩の段階では同紙のWebサイト以外で寡聞にして見ることなく、今朝は一転、火消・陰謀論を掲載している。匿名で発言出所のうやむや記事になっている。昨晩は事実に基づいた記事で、同紙としては珍しく現場写真3枚掲載してのだが、
当局者は、昨夜のミーンチェイ地区のスチュンミーンチェイ2区プニート村での抗議の理由が、食糧不足のための抗議が本当に真実であるかどうか疑わしい、と述べたという。昨晩の抗議者の切実な声や当局者の丁寧な誠意ある応対を伝えた記事とは一転、大違いな記事掲載である。
「私たちは、昨夜の抗議の理由として(当局が)野党の政治を非難することで非難されることを十分に承知しています。しかし、これらの地域は過去に野党の抗議サイトの温床であり、リスクの高い地域でまさにこの種の不安を求める逃亡者の呼びかけと一致しました。」という当局の名称も匿名のまま、野党支持者たちが挑発したものであるかのような談話を取り上げている。
読者には、記事内容自体がうやむやで当局者の責任ある発言とは思えないーいったい当局とは地区当局なのか?どこの部署か?名称は?。自然発生的に思えた抗議が政治的陰謀であると言う匿名当局者の談話を記事にすること自体、報道機関としての責任が不在と示しているのではないか。