響きの良い「シャングリラ」、理想の旨味
2013年創業、プノンペン初の本格的な旭川ラーメン専門店「シャングリラ」(Shangri La)、店の名付けは味の理想郷ということであろうか。かつて西欧は人々はオリエントを日の昇る地として文明の発祥地になぞらえたが、やがて荒くれ男たちが海に乗り出していった大航海時代、憧れの目的地はエルドラド(黄金郷)であった。野望と征服が一つとなって時代である。やがて西欧の競争社会に疲れた人々は20世紀初めにヒマラヤの奥地にある理想郷シャングリアを夢見た。それは東洋的な癒しや穏やかさに満ちたものである。ならば中国で古くから理想郷とされた桃源郷、日本なら古来から水辺の淵や源流を遡った先の隠れ里であろう。そうした理想郷に辿り着けるんのは選ばれたものたちであった。店主が響きのよいシャングリラの名付けは憧れの旨味のこだわりが込められているのではないか。
中国のラーメンは、それぞれの名前が示す独特の旨味がその個性を競うが、既にラーメンは日本の「らーめん」である。様々な旨味が溶け合いそこから醸し出されるオリジナルの旨味こそが日本の「らーめん」であり、地方色となり、麺にも地方色のある独特なものが生まれている。旭川らーめんもその一つ、コシのある少し縮れた麺、スルと入る細麺でなく旨味が染みた中細の麺、そこに調和のとれた旨味の出汁あって、旨味が喉越しに染みる。プノンペン在住者なら伝説の味ともなっている日本のらーめん店、それがシャングリラである。
こだわりの豚骨・魚介のWスープの旭川ラーメン!つけ麺もお勧め
「スープを飲み干してしまうほど美味しい」と多くの人をうならせているものWスープと麺は旭川発祥の特注ちぢれ中細麺で、スープは豚骨と魚介から滲み出た旨味、その2つの相性は抜群の味を引き出す。その値段が、6$弱(約600円)とは驚きの値段。
またさっぱり味ならつけ麺もお勧め、醤油、味噌など3種類のつけ汁、それぞれの体調と気分に合わせて選びことができるのも嬉しい。昼食の腹ごしらえにも良し、飲み会帰りのらーめんで閉めとするもよし。独特の中細麺は、意外にお腹を一杯にする。
一品料理、トッピングも種類が豊富
それにらーめんは閉めでもいいが、友達を誘い誘われの飲み会にぴったりの一品料理やトッピングの種類も多く、ビール、酎ハイ、オンザロックから日本の銘酒の各種が揃っている。小皿の料理のいくつか突っつくといった飲み会ならではのは楽しみにおつまみがある。この点も「シャングリラ」は裏切らない。値段もリーズナブルで飲むことにも食べることにもそれぞれの嬉しさがある。それにふらっと立ち寄る一人客にも温かい。カウンター席があるのが嬉しい。
シャングリアのロケーション
2021年現在、シャングリラは1号店、2号棟店がある。どちらも一見控えめな店だが、中は広く深い、まるでらーめんの旨味と同じ。2つのお店はプノンペンの都心、ビジネス街や繁華街に位置している。昼休みの腹ごしらえに至近だし、ちょっと誰かを誘って立ち寄るには気軽な雰囲気のお店、散歩がてらにふらっと立ち寄る一人客だって大丈夫である。
シャングリラ1号店 「ホテル カンボジアーナ」の向かいに位置している。
・住所 : #477,Sisovath street,chaktomuk commune,Phnom Penh
・電話番号:077 773 022
・営業時間:11:00~15:00 17:30~1:00
・定休日 : 不定休
・位置:下記の地図を参考に
シャングリラ2号店 ボンケンコン1区
・住所:13e Samdach Louis Em St. (282), Phnom Penh
・電話:+85577773022
・営業時間:11:00~15:00 17:30~1:00
・定休日 : 不定休
・位置:下記の地図を参考にしてくだい。
*シャングリラ Face Bookをご参考に