カンボジアからベトナムに不法入国し3キロ近くの麻薬を運んで逮捕された男に死刑判決が下された。
2021年4月13日、アフリカ・ナイジェリア出身のウナチュクウ・チルバ・パウリヌス容疑者(25歳男性)は、ベトナムのタイニン州の人民法院で裁判にかけられ、カンボジアからベトナムに3キロ近くの麻薬を運んだことで、死刑判決が下された。
起訴状によると、タイニン州の警察と国境警備隊員は、当時、2020年2月19日に2.997キロのメタンフェタミンを運ぶナイジェリア人男性を現行犯で逮捕した。
警察の調べによれば、パウリナス容疑者はカンボジアで身元不明の男からカンボジアからホーチミン市に麻薬を運ぶ依頼を2,000米ドルで受けた、という。事前に650ドルを受け取った後、プノンペンからベトナムの国境までタクシーで移動した。不法に国境を越え、ベトナムのテイニン省ベンカウ地区の警察に逮捕された。容疑者は麻薬の入ったバックパックをカンボジアからホーチミン市に運び込み、その仕事に対する報酬として2,200ドルを受け取ったという。
また、ベトナムの地元メディアが報じるところによれば、アンザン省人民裁判所は麻薬の違法取引でデュ・コック・クオン(31歳)とグエン・タン・ハイ(42歳)にも死刑判決を下したいう。
起訴状によれば、クオン容疑者は身元不明のベトナム人男性からカンボジアからホーチミン市のセン容疑者に麻薬を運ぶよう指示され、クオン容疑者がセン容疑者に麻薬を渡した後、セン容疑者がハイ容疑者に麻薬を売った。
2019年3月から4月にかけて、クオン容疑者は、違法麻薬を3回運び、1回の量として、約4キロから6キロを運んでいました。報酬として合計3,000ドルを受け取った。
身元不明ベトナム人男性とセンという容疑者2人は未だ逃亡中であるとこと。
以上の裁判となった2つともカンボジアとべトナムとの間に日常的な密入出国のルートだけではなく、それを利用した麻薬輸送ルートがあり、ベトナム人を中核とするシンジケート(闇組織)が介在ししばしばベトナムでは逮捕に至っている。。
掲載写真:死刑判決を受けたナイジェリア人 画像:Tuoi Tre News「青年」より。