大規模な交通事故!?
ーベトナムとカンボジアの事故ニュースの扱いの違いに驚くー
Googleニュースサイトにベトナムの日本語ニュースに「カンボジア:シェムリアップで大規模な交通事故、ベトナム人11人が死傷」という見出しが出た。記事の内容によれば、「ベトナム人6人が死亡、5人が負傷した」とある。早速、カンボジアの主要ニュースサイトで探してきたが、なかなか見つからない。どうしことか?大事故なの?どうやら事故自体は、5日の深夜に起こったらしい。6日のニュースで「大事故」なら、大見出しで見つかるはずなのだが…。先日、休刊となったカンボジア最大の発行を誇るクメール語の「ラスメイカンプチア」のWebサイトのニュースにも掲載されていない。
ようやくマイナーなWebサイトメディアのクメール語の記事を見つけた。「シェムリープでのベトナムの自動車事故で7人が死亡」「車が道路から落ちた後、6人のベトナム人と1人のカンボジア人が亡くなった」という題名の記事を見つけた。
参照:http://akt-news.com/?page=detail&ctype=article&id=11826&lg=kh https://vodkhmer.news/より
記事によれば、事故は2020年11月6日の早朝、コミューンのSpean Tnaot1村の246-247kmにある国道6号線の交差点で発生した、とある。先ずは発生日時が違う。場所は、シェムリープ州チクレン地区のトナオ橋とある。警察当局によれば、ライセンスプレートカンポンチャム2A-8469のシルバーのスターリッチカーが11人のベトナム人乗客を運んでいたことを確認しました。川に落ちた車は大破し、カンボジア人1名とベトナム人6人が死亡し、他の4人が軽傷であったという。
事故原因は居眠り運転か
ベトナムの記事には運転手がカンボジア人ということに触れていない。カンボジア人の死亡ニュースにも触れていない。何をニュースソースにしていたのだろうか。
警察当局は、事故原因は居眠り運転とスピードオバーの可能性があると結論付けている。他は負傷者であった。
ベトナム人が6人死亡し、在カンボジアベトナム領事館員が事故現場に向かったと先に在ベトナム日本語ニュースが伝えるが、カンボジア側メディアの扱いとベトナムの日本語メディアの扱いの違いに驚く。
カンボジアを知る者なら、夜行バスや夜行マイクロに乗らない
実は、カンボジアでは夜行バス等の交通事故は多発している。コロナ禍以前、カンボジアを訪れた外国人観光客が巻き込まれた交通事故は昨年も何件か起きている。5年ほど前からシェムリアップからプノンペンやコンポンソムのシハヌークビルへの夜行バスが運行されているが、公共機関といっても私企業経営のバス会社の運行、深夜の運行の危険さはカンボジアを知る者には周知のことである。
一つは運転手の居眠り運転といった職業倫理の低さ、道路のメンテナンスの悪さによる道路陥没地や破損個所、街灯の少なさ等、深夜の事故はいつ起きても不思議じゃない。
*掲載写真:https://vodkhmer.news/及びhttp://akt-news.com/より