25日の身代金目的の誘拐事件、犯人は14人
3月31日、7人の中国人と7人のベトナム人が、医師になりすまし、2人の中国人をそれぞれ3万ドルの身代金目的で誘拐したとしてプノンペン地方裁判所で起訴されました。これは、コロナ禍に便乗した富裕層から身代金目的の誘拐事件である。
この事件、本サイトでは27日に次のように報じました。
同記事では、誘拐犯を12人と報じていましたが、Khmer Times では12人 、同日のPhnom Penh Post では、14人と報道しており、後者が正しかったことが解ります。
事件は3月20日発生、25日に警察が誘拐犯逮捕、被害者:中国人2人を救出
さて、今日の報道で誘拐事件の詳細の明らかになってきました。
2人の女性を含む7人の中国人と7人のベトナム人のコロナ検査の医師団を装った14人の誘拐犯は、刑法第254条およびカンボジア法第29条と第30条に基づき、それぞれ「拘禁と悪化する状況による不法な監禁」と「(移民としての)カンボジアでの違法生活」の2つの罪に問われており、チャムカモン地区警察官:ロングセン大尉は「(起訴決定まで)裁判待ちの刑務所に拘留される前に、3月25日に逮捕された誘拐犯は調査と尋問が進行中であるため詳細があきらかにできなかった」と述べている。有罪判決を受けた場合、犯人たちはそれぞれ15年から30年の懲役に直面する可能性がある。
同氏は、事件の詳細について「3月20日午後6時頃、医師の制服を着た容疑者たちが2台の車に乗り込み、チャムカモン地区トンレバサック区のホテルに滞在している中国人2人に新型コロナウイルスためにという口実で近づいた」と述べいる。
「誘拐犯はそれらの車に連ねて、被害者の2人の中国人をオリンピックスタジアム近くのプランピマカラ地区ミタフィープ区にあるスカイラインホテルに連れて行き中国人2人を部屋に閉じ込めた後、解放のためにそれぞれに3万ドルの身代金を要求した。そのため3月23日、被害者の家族の1人が釈放のために30,000ドルを支払った」という。その後「被害者の家族は警察に連絡し、警察は3月25日午後7時にダウンペン地区の別のホテルですべての被告人を逮捕し、部屋からいくつかの品物を押収した後、2人被害者を救出した」と同警察官は付け加えている。なお、犯人と被害者のPhsar KandalI区Positano Boutique Hotelで捜索では、警察とプノンペン市裁判所の副検察官が主導したという。
なお誘拐犯逮捕後、被害者の中国人2人は無事救出され、プノンペンの家族の元に戻ったとのことである。
*掲載写真:警察にPositano Boutique Hotelで逮捕された誘拐犯たち 画像:Khmer Times