
2025年12月19日午前7時30分頃の時点で、国境戦場沿いの状況は、早朝にタイから激しい砲撃があった後、比較的落ち着いていた。
午前4時頃、タイはカンボジア領内に発砲した。
その後もタイは大型ドローンを使い、我が国の軍の陣地を監視し続けました。
午前4時頃にタイ軍が数発の砲弾を発射し、午前6時30分頃にスアンタイ村に向けて砲撃を続けた。
ウドン・ミエンチェイ戦場では、午後5時頃、タイ軍がトマールダウンとタ・クラベイ寺院遺跡に向けて砲撃を続けた。
プレアビヒア戦場は静かだった。
カンボジア軍は領土防衛に引き続き強固な姿勢を保っており、いつでも敵に対応する準備ができている。
*カンボジア国防省の公式発表
国境紛争でタイ軍の攻撃の多くは未明から早朝に攻撃かけるケースが多い。19日の早朝の攻撃以後、落ち着いているが武力紛争が終わった訳ではない。タイ軍ドローンが使用されているのは、明らかにカンボジア軍の拠点と後方輸送状況を把握するためであろう。
タイ軍は今回の国境紛争では強行し姿勢でカンボジア軍の軍事力を削ぐことを目標にしている。12日間の武力紛争の推移を見るにタイ軍が懸案となっている国境線に関しては、タイの主張する国境までは軍を進めているが、それ以上進む兆候はない(カンボジア側の主張からすれば、カンボジアの国境を侵したとなるがー長年の紛争懸案事項であるー)。またタイのF16 の空爆や砲撃を追うに軍事力を削ぐことを目的としており、7月の武力衝突でのタイ領内の砲撃、ロケットランチャー攻撃を潰すことを目的としており、タイの主張では学校や閉鎖ホテルにカンボジア側の軍事拠点として使用しているということになる。タイ軍は自軍兵士の死傷者を発表しているが、カンボジア軍は一切自軍の死傷者については、今回は触れていない。いずれにせよ、タイやカンボジア、双方ともに大本営発表と心得るしかない。
今回の国境紛争、表向きは中国は双方の自制を求め仲介姿勢、アセアン諸国も国連も中国以上の域を出ない。7月はトランプ政権の強硬な介入で停戦なったが、今回は声明だけで具体的な動きがみられるカンボジア側は焦慮しているのが事実に近い。いずれにせよ米国次第である。

