タイ東部で夜間外出禁止令、付近に日系企業も カンボジアと武力衝突拡大

カンボジアとタイの武力衝突は各国で報道され、日本では時事通信社の配信記事で大手メディアや全国の地方新聞に取り上げられている。

時事通信 タイ・カンボジア、50万人以上避難 米大統領、再度仲介に意欲

【バンコク時事】タイ、カンボジア両国は10日も国境地帯で戦闘を継続した。AFP通信は、これまでに両国で50万人以上が避難したと報じた。また、カンボジアは安全上の懸念から、タイで開催中の東南アジア競技大会から選手団を引き揚げるなど対立は激化の一途をたどっている。

10月の停戦合意を仲介したトランプ米大統領は9日、再び紛争終結を呼び掛ける意欲を表明。米東部ペンシルベニア州で開いた集会で、10日にタイ、カンボジアの双方に電話すると明らかにした。

日経新聞:タイ東部で夜間外出禁止令、付近に日系企業も

【バンコク=井上航介、ハノイ=新田祐司】8日から本格化したタイ・カンボジア国境地帯での衝突で、10日までに少なくとも計14人が死亡、126人が負傷した。50万人以上が避難している。タイ軍は10日、東部で夜間外出禁止令を出した。近隣には日系企業も立地し、今後の戦闘で影響を受ける恐れがある。

外出禁止は午後7時〜午前5時で、対象地域にはカンボジアとの国境検問所があるタイ東部サケオ県アランヤプラテートなど国境付近の東部地域である。

なお、タイ側では20万人以上が避難、カンボジアでは10日現在、12万人以上とと報じられているが、情報統制が敷かれており、実際の数については定かではない。もちろん実際に死傷者を両国とも出しているが、双方の発表については、互いの主張に死傷者数についても大きく異なっている。

掲載写真:日経新聞

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