プノンペン都、新規感染者50人の確認 1日当たりでは最高数となる
午後になって日々の保健省の発表が報道された。こうした報道の遅れは3度目である。
保健省は<2月20日市中感染事件>昨日75人の新規感染者を確認した。一昨日の105人に続く、カンボジアでは2番目の1日当たり感染者数の確認である。
一昨日はカンダル州の国境付近のカジノ地区が最高数を示したが、昨日はプノンペン都で新規感染者が50人となり、首都でこれまでの感染者数では最高の日となった。プノンペン都50人のうち中国人5人、カンボジア人45人。カンダル州の国境カジノ地区のPrekSeung村で新規感染者22人、全員カンボジア人22人(男10人、女12人)である。プレイベン州でカンボジア人2人(36歳と39歳の女性)、タケオ州でカンボジア1人である(下記)。
タケオ州で初の感染者を確認
さらに<2月20日市中感染事件>関連ではタケオ州サムロン地区ポンレウ村で36歳のカンボジア人の感染が確認されている。彼は、3月13日にプノンペンからタケオに到着した衛生労働者だという。
これでカンボジアの<2月20日市中感染事件>では、1都9州に及んだことになる。また。同事件での感染者累計990人、カンボジアの感染累計総計1,505人となった。実に2/3の感染者が同事件に関わったもので、地元報道にあるこれまでのコロナ対策の努力が2月8日の中国人男女4人の隔離ホテル脱走、文字通り「蟻の一穴」で脆くも崩れたと思わざるを得ない。
保健省の昨日の感染者確認の状況を見るに中国人コミュニティーや中国人の夜遊び場からカンボジアの地域社会にコロナ感染が滲み出てきたことがわかる。これは政府・保健省のみならず識者の誰もが最も懸念することである。
*感染者数などの数字について、誤りがある場合、その都度訂正しています。