相次ぐ詐欺拠点摘発 シハヌークビルのカジノ4軒が「詐欺」関与で閉鎖

カンボジア賭博委員会事務局と国家警察は、プレア・シハヌーク州にある「ジンベイ」と「GC」ブランドのカジノ計4軒を営業停止、閉鎖した。

11月2日朝、カンボジア商業賭博委員会(CCGC)事務局長とCCGC副事務局長のシエン・セン中将率いる国家警察長官は、プレア・シハヌーク州政府、プレア・シハヌーク州警察長官、プレア・シハヌーク州労働局と協力し、プレア・シハヌーク州裁判所副検事のチブ・イッコン氏の手続き調整の下、プレア・シハヌーク州のカジノ4軒の営業を停止し、閉鎖した。

捜査対象のカジノ
捜査対象の詐欺拠点

同捜査は、テクノロジー詐欺撲滅キャンペーンに関する王国政府命令第 1 号に従って実施されました。

特別対策委員会によって営業停止および閉鎖が命じられたプレア・シハヌーク州の4つのカジノは以下の通りです。

1:2025年10月16日付CLC第028号決定、Jin Pei Groupというカジノを運営するJin Pei Group LLCのライセンスの停止に関するもの。

2:2025年10月16日付CLC第029号決定、Jin Peiというカジノを運営するカンボジアのHeng Sin Real Estate LLCのライセンスの停止に関するもの。

3:2025年10月16日付CLC第030号決定、GC Casinoというカジノを運営するGC Media LLCのライセンスの停止に関するもの。

4:2025年10月16日付CLC第031号決定、Jin Pei Casinoというカジノを運営するGC Media LLCのライセンスの停止に関するもの。

いずれも、テクノロジーシステムを通じて隠蔽や詐欺の犯罪を犯した疑いで閉鎖された。

カンボジア国内でここ2週間、相次ぐ詐欺拠点の摘発はなせか

なお、ここ2週間、国際詐欺拠点の捜査が急増しているが、そのきっかけは国境紛争でタイでのカンボジア政界と癒着する人物の逮捕状発行、カンボジア国内の国際詐欺拠点の場所特定の発表や韓国のカンボジアでの詐欺拠点に関わった韓国人学生への拷問殺害、さらにダメ押しのような米英の国際詐欺の首謀者の特定と起訴、巨額なビックコインの差し押さえ等でカンボジアの治安能力への不信感が高まっていることに対するカンボジア側の反応であると受け止められている。

中国からカンボジアの詐欺拠点への反応は表向き伝えられていないが、ミャンマー北部の中国国境付近の中国マフィアの犯罪拠点潰しには中国はミャンマー政府や反政府派に協力に圧力かけており、北部ミャンマーでの悪名高い犯罪組織の首謀者を4家族内2家族を摘発し10数人の死刑判決を下している。また、タイ国境付近のミャンマー側の犯罪拠点の捜索も中国から要請によってタイ側が動いたものである。

また、日本人が関与した詐欺犯罪拠点捜査も表向き日本大使館は「確認中」と答えているが、事実は日本警察が掴んだ情報によってカンボジア側の捜査を促したものと見られている。

下の記事をご参照ください。

掲載写真:プレアシハヌーク州警察

おすすめの記事