
カンボジア人権委員会(CHRC)は、タイ軍が国境沿いに住むカンボジア民間人に対する心理的脅迫と嫌がらせの一形態として「不快な音」を使用していると非難し、国連人権高等弁務官に緊急アピールを提出した。
CHRCは、フォルカー・トゥルク国連人権高等弁務官に宛てた書簡の中で、「バンテアイ・ミエンチェイ州オ・チョーブ郡オ・ベイ・チョーン・コミューンのプレイチャン村とチョーク・チェイ村に住む地元当局と被害を受けた民間人から、タイ王国軍部隊が大型スピーカーから午後10時44分から午前0時4分まで、幽霊の泣き声に似た不気味な音を放送し、続いて午前3時22分から午前3時53分まで、カンボジアの村民に向けて航空機のエンジン音を継続的に流したという信頼できる報告を受けた」と述べいる。
CHRCによれば、これらの行為は国境住民の生活に深刻な混乱をもたらし、特に女性、子ども、高齢者などの弱い立場の人々に不安、睡眠障害、苦痛を引き起こしている。
委員会は国連人権高等弁務官事務所に対し、事件について直ちに調査を行い、人権侵害の責任を追及し、カンボジア民間人に対するあらゆる形態の精神的脅迫の停止を求めるよう求めた。
一方、国連高等弁務官事務所に対し、カンボジアとタイの国境に現地監視団を派遣するよう要請し、全面的な協力と後方支援を約束した。
掲載写真:カンボジア人権委員会(CHRC)

