日本、カンボジアの灌漑施設の改修と橋梁建設に26万7千ドルを援助

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力(KUSANONE)を通じて、カンボジアにおける2つの地域開発プロジェクトを支援するため、総額267,384ドルの拠出を約束した。

この草の根資金協力は、2000年代に日本の外務省の不祥事が続き、厳しい批判を受けて設立した民間機関への資金援助である。従来の政府間援助が権威主義国家の独裁権力と腐敗を助長すると批判を受けて設けられたものであるが、民間機関(例えばNGO)とはいうが、その機関が厳密に政府から独立したものであるかは、厳しく問われる。資金援助の原資は日本国民の税金からである。先にJAICAの安易な現地でのアリバイと実績稼ぎのようなホームタウン計画が批判を受け、取り下げになった。腐敗は相手途上国だけでなく支援に関わる当事国の組織すら腐敗させる。

3日、上野篤駐カンボジア日本国大使と2つの受益団体の代表者により助成金契約が締結されました。

最初のプロジェクト「コンポンスプー州におけるプレイ・ルムドゥオル灌漑施設の修復」には126,710ドルが支給され、コンポンスプー州水資源気象局によって実施される。

この助成金は、貯水池の水位が低下した既存の灌漑施設を改修し、乾期に干ばつが発生しやすい状況に対処するものです。施設と地域コミュニティを結ぶ道路の整備不足は、農家にとってさらなる負担となっています。このプロジェクトにより、年間を通して安定した農業用水供給が確保され、4,000人以上の住民が恩恵を受けることが期待されています。

2番目のプロジェクト「スバイリエン州スバイ・クルム地区スバイ・イェア・コミューンにおける橋の建設」には140,674ドルの資金が投入され、スバイリエン州農村開発局によって実施される。

この助成金により、古い木製の橋が新しいコンクリート橋に架け替えられ、子供、高齢者、そして通勤者の安全性が向上します。また、この橋は自動車や緊急車両の通行も可能となり、農産物の輸送を円滑にするとともに、約5,000人の住民が学校、市場、保健センターに安全にアクセスできるようになります。

上野大使は挨拶の中で、カンボジアは急速な経済成長を遂げているものの、国民の生活の質を向上させるために解決すべき様々な課題に直面していると指摘し、日本は「草の根無償」を含む様々なODAスキームを通じて、これらの課題の解決に引き続き貢献していくと付け加えました。

掲載写真:駐カンボジア日本大使館

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