
プノンペンの詐欺拠点ーへの大規模な捜索で、4カ国出身の48人が逮捕された。
プノンペン行政、専門警察、地区当局の合同部隊とプノンペン市裁判所付属検察庁の参加により、9月15日13:00、プノンペン市センソック地区コッククラン区ファクトリービレッジ1、1089番地、1469号棟に位置する7階建てのHANAコンドミニアムビルにおいて、オンライン詐欺や外国人の不法宿泊の犯罪に関連する疑いのある場所を捜索した。
この作戦で当局は、韓国人33人、ネパール人1人、バングラデシュ人1人、カンボジア人13人を含む4国籍の容疑者計48人を逮捕した。
さらに作戦チームは、パソコン60台、テレビ3台、パスポート35枚など、オンライン詐欺に使用された資材も押収した。
現在、押収された韓国人、ネパール人、バングラデシュ人、カンボジア人48人と押収品は、さらなる手続きのためプノンペン警察署に引き渡されている。
なお、この間の詐欺拠点摘発では逮捕されるのは実行役の下っ端ばかりで、何度も詐欺組織の首謀者は逃亡中で逮捕されていない(首謀者といって末端の監視役:中国人すら)、と報道されているように、多くの人たちは事前に摘発情報が流れているという疑惑がある。実際、汚職対策チームのNo.2が捜査を受ける国である。
プノンペンの憲兵隊本保に隣接する一大詐欺拠点で日本で報道されたり、タイからはカンボジア国内に30か所ある詐欺拠点を把握して入り、摘発しなければ物流の国境再開はないと条件を付けられたり、上院議長の側近に逮捕状が発行されたりと、タイ側のカンボジア攻勢が強化されている。依然、カンボジア政府高官を巻き込んだ国際詐欺拠点がカンボジア国内で数十か所で活動という、ミャンマーと並ぶ国際犯罪詐欺集団が存在するなど、カンボジア側のやっきになった反論は、国際社会では空しき聞き流されているのが、現状である。
詐欺拠点、中国マフィアの跋扈、それに続く国境紛争は、日本人観光客がカンボジアに二の足を踏んでいると日経旅行会社の嘆きは大きい。

