国境に地雷を埋設しタイ兵士が負傷したとのタイ報道を否定

地雷除去活動を担当するカンボジア当局はプレスリリースを発表し、カンボジアが国境地域に新たな地雷を埋設し、モムベイ地域で爆発を起こしてタイ兵士3名が負傷したというタイメディアの報道内容を否定した。

当局は、7月18日に発表したプレスリリースで、このタイのメディアの報道は、カンボジアが新たな地雷を埋設したという根拠のない非難である主張した。

この点に関して、地雷対策当局は、次の点を上げている。

1:当局は、カンボジアが新たな地雷を埋設していると非難する意図で公表された情報の内容を完全に否定し、拒否したい。

2:カンボジアは地雷及び戦争時の爆発性残留物により深刻な被害を受けた国です。したがって、カンボジアは地雷の使用、生産、貯蔵を非難し、強く反対します。また、場所や国を問わず、地雷及び戦争時の爆発性残留物によって引き起こされたあらゆる悲劇に対し、遺憾の意を表明します。

3:カンボジアは、「カンボジア国民全体の平和の父」と称されるフン・セン元首相と、ティップ・デイ・フン・マネ首相の先見の明のあるリーダーシップの下、「平和」を最大の価値とし、地雷や戦争時の残留爆発物の脅威のない、安全で尊厳のある未来の世代の暮らしを確保するため、地雷のない世界の実現に貢献することを約束しています。

4:カンボジアは対人地雷の使用禁止に関する条約(オタワ条約)の締約国であり、条約の規範と精神に加え、その義務を一貫して履行しています。カンボジアは、オタワ条約締約国から、現存する、あるいは発見されたあらゆる種類の対人地雷の除去・廃棄に高いコミットメントと実績を持つ締約国として認められ、高く評価されています。

さらに、カンボジアは、オタワ条約第11回締約国会議と、2024年に開催されるオタワ条約第5回検討会議(いわゆる「地雷のない世界のためのシェムリアップ・アンコール・サミット」)の議長国を務め、開催国となった。両会議とも大成功を収めた。

「タイが国境付近でタイ軍兵士が通常のルートを外れたためである」とカンボジア側は反論している。

掲載写真:カンボジア政府 Khmer Times

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