首相 バカロレア入試・卒業資格2の試験は継続する

カンボジアは、Bac II(バカロレア2) 試験は教育水準の向上に必要であるため廃止しない、とフン・マネ首相は述べた。

Bac II(バカロレア2):フランスの教育制度の導入で、カンボジアでは1の試験は中学卒業時に、2は高校卒業時に大学入学資格・高校卒業資格試験として行われている。

8日(火)、コンポンスプー州の新校舎の開校式で演説したフン・マネ首相は、学生の成績を評価し強化する手段として、Bac II試験は今後も継続されるだろうと語った。

首相は、米国など一部の先進国にはBac IIに相当するものが存在しない一方で、カンボジアでは月例テスト、学期末テスト、中学・高校のテストなど、テストが生徒の学業の進歩を評価するための重要な手段であると指摘した。

首相の発言は、カンボジアがBac II試験を廃止すべきだという提案に対する返答として行われた。

首相は、教育制度が初等教育から中等教育まで質の高い学習成果を保証できる場合にのみ、そのような措置を検討すると明言した。

「Bac II試験を廃止する予定はありません」、「この試験は学生の能力を評価し、より一層の学習意欲を高めるためのツールです。同時に、教育の質を根本から向上させなければなりません。」と述べている。

かつてはこの種の試験では監督教員の見て見ぬの下で、不正が横行し、また監督教員自身が金銭の受け取るなど賄賂が常習であった。10年ほど前、教育改革の名で不正防止で監督を強化したところ、前年の92%合格が一気に25%の合格に低下するという学力不足と教員・受験者の不正が数値として示された。

教育・青年・スポーツ省は、不正行為、試験仲間同士の共有、試験室での携帯電話の使用を排除するために、2014年にBac II試験の改革を開始した。

昨年の試験の開始時に、ハン・チュオン・ナロン教育大臣は、改革が教育分野の改善を推進する上で重要な役割を果たしたと述べた。

前回のBac II試験では、受験者13万人のうち10万6,351人が合格し、合格率は79%でした。そのうち2,216人がA評価を取得しました。これは、2023年の9万8,460人(72.89%)合格、1,673人がA評価を取得していたことから改善が見られました。

カンボジアが経済成長の促進に努める中、人材への投資が緊急に必要だとフン・マネ首相は述べた。

掲載写真:首相府

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