国防省  タイとの国境紛争にメディア向け公式声明を発表

国防省は7日(月)、国内メディア向けにタイとの国境紛争に関して紛争関する立場とその対処に対して公式声明を発表した。声明は下記の通りです

1. カンボジアは、タ・クラベイ寺院がタイの領土内にあると主張する、一部のタイメディア、軍関係者、そして民間人による根拠のない傲慢な主張を断固として拒否します。これらの主張は、国際法上何ら法的価値を持たない一方的な地図に依拠しており、事実を歪曲し、完全に誤って伝えているものです。

2. カンボジアは、ウドン・ミエンチェイ州バンテアイ・アンピル地区コック・クポス自治区、モノロム・センチェイ村、ダン・レク山に位置するタ・クラベイ寺院が、完全にカンボジアの領土及び主権内にあることを再確認する。この立場は、国際社会が認める法的に認められた地図に基づくものである。

タ・クラベイ寺院の所有権を確定するために、タイはカンボジアと協力して、タ・モアン・トム寺院、タ・モアン・トック寺院、タ・クラベイ寺院、および三点国境地帯の訴訟を国際司法裁判所(ICJ)に提起する必要がある。

3. タイ軍は、カンボジア国旗が刺繍されたクロマー(カンボジアの伝統的なスカーフ)をカンボジア民間人が使用することを禁止する一方で、タイ国民がタイ国旗をあからさまにあしらった衣服や装飾品を着用することを許可している。こうした行為は、以前に合意された二国間協定に違反する。

4. カンボジア国民は、タ・クラベイ寺院を訪れる際にカンボジアの国旗が描かれた衣服を着用したり、物品を使用したりすることは相互協定に違反しないため、その権利を有します。

5. 伝えられるところによると、あるタイ人観光客は、タ・クラベイ寺院は完全にカンボジア領土内にあると冷静かつ論理的に説明し、カンボジア人が制限されているのになぜタイ国民は国旗を掲げられるのかと疑問を呈しただけのカンボジア人観光客に対して攻撃的に反応し、暴力を振るおうとした。

6. カンボジアは、良き隣国として、二国間協定を厳格かつ責任ある形で遵守することに引き続き全力で取り組んでいます。タイもまた、双方が望まない緊張や事態を招かないよう、これらの合意条件を一貫して規律正しく遵守しなければなりません。

以上が国防省の声明内容です。

掲載写真:国防省

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