
カンボジア西部バッタンバン州の未踏の石灰岩丘陵地帯で行われた一連の調査で発見された数種のヤモリが科学的に新種ヤモリであることが確認されたと、自然保護団体が7月1日(月)プレスリリースで発表した。
このヤモリの種は、ファウナ・アンド・フローラのカンボジアチーム、環境省の職員、ラ・シエラ大学が率いる爬虫類の専門家のグループを含む調査チームによって発見されたとプレスリリースは伝えている。
「縞模様のカンピングポイヤモリの4つの個体群が発見され、新種であるCyrtodactylus kampingpoiensisと特定されました」とプレスリリースには記されている。
「これら4つの個体群は、1つの種として説明されているにもかかわらず、カルスト地形の地理的隔離により、別々の進化の軌跡をたどっていると考えられています。さらに遺伝子分析を進めると、実際には1つの種ではなく4つの異なる種であるかどうかが明らかになるかもしれません」と報告書は付け加えられている。
プレスリリースによると、調査中に発見されたもう1つの種、バッタンバンヤモリ(Dixonius noctivagus)は、小さなヒョウのような斑点で覆われているという。
同調査では、ヤモリの3番目の種であるヘミフィロダクティルス・クポも発見され、すでに新種として確認され、動物分類学誌に掲載されていると付け加えた。
プレスリリースによると、新たに発見されたヤモリの分布とその独特な遺伝的系統を考慮すると、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストの絶滅危惧IA類の基準を満たす可能性が高いという。
カンボジア動植物プログラムのカントリーディレクターであり、調査チームメンバーでもあるパブロ・シノヴァス氏は、「カンボジアのカルスト地形は未踏の地であり、その豊かな生物多様性は未だ十分に報告されていないものの、人間の活動による圧力が高まっている」と述べている。
掲載写真:新華社電をKhmer Timesが転載

