9日夕方になって、ようやく国内感染状況が公式に明らかになった。その内容が報道されたのは、9日16:00であった。
昨日確認された<2月20日市中感染事件>関連で新規感染者48人を確認し、1日当たりの感染者確認数としては最大になった。これで同事件関連で累計549人となった。
その内訳は、プノンペン都は新規感染者23人で国籍別では中国人15人とカンボジア人8人、シアヌークビルは新規感染者12人で全て中国人であった。シハヌークビルだけで感染者累計129人に達した。また、プレイベン州の街ネアク・ロァンでクラスター感染が発生し、新規感染者11人を確認した。前日の感染者の医師との合計で累計12人になった。さらにカンダル州の新規感染者は2人、共に中国人(36歳と34歳)である。
さらに輸入症例として3月7日にカンボジアに到着したリビア人男性(50歳)の感染も確認した。
これでカンボジアの新型コロナ感染者の累計総数1060人に達した。
場所、数字、クラスター感染と続くがシハヌークビルはプノンペンよりはるかに狭く人口が少ない中で累計129人という数字、医療の逼迫状況は相当深刻である。また、プレイベンでのクラスター感染発生、わずか2日で12人の感染者は、カンボジアでは最大のクラスター感染である。
以上が保健省の公式発表の感染状況である。9日朝のKhmer Timesの感染状況の数字とは大きく異なり、昨日のフンセン首相の音声メッセージの内容を裏付ける感染者数となっている。この公式発表の15時間余の遅れが「保健省の混乱」を物語っている。
*掲載写真:「警察車両が救急車を護衛し、現在COVID-19の最大の検疫センターおよび病院となっている旧グレートデュークホテルに向かいます。」とキャプションがつけられた写真。画像:Khmer Timesより。