
世界遺産:アンコール遺跡群での落雷による悲劇を受けて、当局は訪問者や地元住民の安全を確保するため、アンコール遺跡公園に避雷針をさらに設置している。
*世界遺産指定のアンコール遺跡群には30ほどの寺院遺跡が指定されており、遺跡群地域は世界遺産として中心部の寺院遺跡群はアンコール公園としてアプサラ機構が管理・保全をしているが、その公園指定区域内にはいくつかの村や集落が散在し、多くの住民が居住している。
シェムリアップ州とアプサラ国家機構(ANA)の指導部は、シェムリアップ州タスクフォースの議長も務めるティー・セイハ副首相兼国防相を筆頭に、5月17日にアンコールワットを訪れ、追加の避雷装置の設置予定場所を視察した。
5月19日午後4時頃、文化遺産警察ユニットのFacebookページに投稿された投稿には、アンコールワット地区にいるセイハ将軍と特別部隊の様子が写っている。セイハ将軍は寺院敷地内の避雷針設置場所を視察したと記されている。
しかし、シェムリアップ州行政長官のリー・ヴァンナ氏は地元報道陣に対し、タスクフォースの調査でANAがすでに多数の避雷針を設置していたことが判明したと語り、歩道沿いなどではカバーがまだ完了していないと指摘した。
先週16日(金)の午後5時頃、大雨の中で発生した落雷により3人が死亡、数十人が負傷した。
掲載写真:アプサラ機構