日本大使、UNTAC派遣警察官の殉職者を追悼

上野篤駐カンボジア日本大使は3日(土)、故高田治之警部補の死去32周年を記念する式典で同警部補に敬意を表した。

追悼式は、ウダンミエンチェイ州バンテアイ・アンピル地区のまさにその場所で行われた。そこは、1993年に国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の下で任務中に高田警部が命を落とした場所である。

カンボジアの数十年にわたる内戦の後、UNTACの平和維持活動の一環として派遣された文民警察官であった高田警部は、1993年5月4日に殉職した。彼は今もなお、カンボジアにおける国際平和維持活動と紛争後の復興に対する日本の貢献の象徴となっている。

上野大使は、高田警部補の母、妹、義理の兄、そして元UNTACの同僚数名と共に、高田警部補を偲んで建立された慰霊碑に、追悼の意を表しました。式典は悲しみと感謝の念が込められており、カンボジアが最も不安定な時期の一つであったこの時期に、高田警部補をはじめとする平和維持部隊の隊員たちが払った犠牲を改めて強調するものでした。

1992年3月から1993年9月にかけて行われたUNTAC作戦中に、カンボジアで合計82名のUNTAC隊員が死亡した。この中には軍人46名、民間人22名、警察官14名が含まれている。

UNTACは、第二次世界大戦後、日本が国連平和維持活動に初めて大きく貢献した事例です。

日本はこのミッションに多数の要員を派遣しましたが、高田治之警部を含む9名の日本人要員が、文民警察および軍部隊の一員として命を落としている。

掲載写真:日本大使館の提供

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