バンコク カンボジア野党政治家を射殺した容疑者はタイ海兵隊員

バンコク当局は、元タイ王国海軍の海兵隊員であるエカラクを、カンボジアの政治家リム・キムヤ氏射殺事件の第一容疑者として特定した。

刑事裁判所は、計画的殺人、銃器の不法所持、公共の場での武器の発砲の罪でエカラクを起訴する逮捕状を発行した。

事件はバンコクの繁華街で発生し、フランス国籍を持つカンボジア人、リム・キムヤさん(74歳)が標的となった。カンボジア救国党(CNRP)所属の元野党国会議員であるリムさんは、右脇腹と肩を負傷した。すぐに応急処置と心肺蘇生処置が行われたが、悲劇的にも現場で負傷により死亡した。

警察の発表によると、リム容疑者はフランス人の妻とともにカンボジアのシェムリアップからバスで移動していた。目的地に到着すると、赤いホンダ・ウェーブ100のバイクに乗った男がリム容疑者に近づき、銃を発砲して現場から逃走した。

防犯カメラの映像には、発砲に至る決定的な瞬間が映っていた。半袖のグレーのシャツ、ジーンズ、ヘルメットを着用し、チェストバッグを携えた容疑者は、午後5時26分に現場に到着した。映像には、容疑者がヘルメットを外し、数分間バイクに乗った後、午後5時39分に道路を横断し、その時点で襲撃が起きたことが映っている。

政治的暗殺事件の疑惑が取りざたされている。

*下の記事もご参照ください。

読売新聞「カンボジア旧最大野党の元国会議員、バンコクで銃撃され死亡…野党弾圧強まり暗殺疑う声も」

https://www.yomiuri.co.jp/world/20250109-OYT1T50140/

掲載写真:タイのTVメディアより TV7より

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