カンボジア麻薬対策局(ADP)10月1日(火)に発表した報告書によると、カンボジアでは今年最初の9か月間で逮捕者数と押収された麻薬の量の両方が著しく増加した。より深刻な実態が明らかになり、今や東南アジアではカンボジア、ミャンマーが麻薬密売の拠点、パブの役割を担っている。
報告書によると、当局は1月から9月の間に麻薬関連の容疑者1万9655人を拘留した。これは前年同期の1万4722人から33.5%増加しており、容疑者のうち640人は15か国の外国人だった。
報告書によると、2024年の最初の9か月間に押収された違法薬物は合計6.1トンで、前年同期の2.68トンから127%増加した。押収された薬物のほとんどはケタミン、結晶メタンフェタミン、メタンフェタミン錠剤、ヘロイン、エクスタシー、コカインだった。
同国は昨年8月にフン・マネト首相が就任して以来、違法薬物撲滅への取り組みを強化している。同首相は、6月の国際薬物乱用・違法取引反対デーを記念するメッセージの中で、違法薬物との戦いは政府の最重要課題であると述べた。
「州および地方当局に対し、王国全土のナイトクラブやその他の娯楽施設での麻薬の流通と使用を撲滅する」よう命じている。
カンボジアには麻薬密売人に対する死刑はないが、同国の法律では、80グラムを超える違法薬物の密売で有罪となった者は終身刑に処せられる可能性がある。
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