カンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯(CLV-DTA)をめぐって、若いカンボジアの出稼ぎ労働者を中心とするカンボジア国外在住者による反カンボジア政府抗議活動が拡大する中、カンボジア軍は憲兵隊や国家警察と連携して政府を守ることを誓約した。
政府の開発三角地帯(CLV-DTA計画)は、領土を譲渡するものとして海外で反政府デモを引き起こし、抗議者たちはベトナムへの領土喪失の疑いについて懸念を表明している。
これに対しカンボジアの3軍は11日(日)、反政府抗議活動を非難する声明を発表し、「抗議活動は海外の反政府グループによって扇動されている」と述べた。これらのグループは、カンボジアの平和と発展を不安定化させるために、民間人と軍人を扇動して合法政府に反旗を翻さえようしていると主張した。
軍はデモを暴力を煽り政府を転覆させようとする試みと反政府デモの動きを位置づけ、「強く勇敢な内部結束」で政府を守ると誓った。次のように決めつけた。
「カンボジア政府は、平和、国家の安定、公共秩序の維持への取り組みを強調し、政府に対する暴力の扇動は違法であり、武力で対処する」と警告した。
関連声明の中で、「軍は民族ヘイトを煽り、国家統一を危険にさらすと考えられる情報やビデオコンテンツの拡散に反対する姿勢」を表明した。また軍は、「国家を不安定化させたり政府を転覆させようとするいかなる試みも排除する用意があることを再確認した」と述べている。
フン・マネ首相はまた、「25年前に締結されたCLV-DTAは、カンボジアの領土を近隣諸国に譲渡することを意図したものではない」と明言している。むしろ、「このプロジェクトは、ラオスとベトナムに隣接するクラティエ州、ストゥントレン州、ラタナキリ州、モンドルキリ州の発展を加速させることを目的としている」と説明した。
掲載写真:国防省の提供