首相、フナン・テチョ運河の主権を決して失わないと発言

フン・マネ首相は8月5日午前、「一部の人々が懸念を示していたフナン・テチョ運河に対する王国の主権が失われることはない」とカンボジア国民に安心させる演説を行った。

これは、隣国ベトナムや海外クメールメディアが懸念する中国の資金・技術で建設されるフナン・テチョ運河を通じて中国の影響力増大への懸念を意識した演説である。特にベトナムは運河が中国軍の軍事利用の可能性に懸念、海外メディアはカンボジアが巨龍:中国に経済的に飲み込まれる懸念を無視できないものとして改めて触れたものと思われる。

6日に行われた運河建設プロジェクトの着工式で、首相は、この巨大プロジェクトへの地元投資の重要性を強調し、これは中国の融資に依存する政府プロジェクトではなく、建設・運営・譲渡(BOT)方式のプロジェクトであることを強調した

フンマネ首相は、「BOTモデルは、投資に必要な資金を調達する責任は民間企業にあることを意味しており、カンボジア政府が外国企業から借り入れる必要はない」、「このプロジェクトはBOTプロジェクトであり、王国政府が他国から借り入れて行うローンプロジェクトではない」、「民間企業が借金をして投資した。当初は100%外国企業だったが、現在では大部分が地元企業だ。このプロジェクトは、外国企業が部分的に参加したカンボジアの投資家が投資したプロジェクトとみなせる」と強調している。

首相はプロジェクトの詳細について説明によれば、運河の最初の区間はプレック・タケオのメコン川下流からサアン郡のバサック川まで、約21キロメートルの距離に及ぶと説明した。この区間はクメール企業によって完全に管理されている。

「この100%カンボジア所有の企業には、シアヌークビル自治港やプノンペン自治港などの国営公社が51%、OCICが49%を保有している。したがって、ここではカンボジア企業と国営企業が過半数の株主であり、外国の関与はない。ここで主権を失うことはできない」と首相は主張している。さらに、コ・トムからケップ県まで130キロ以上に及ぶプロジェクトの第2セクションの管理体制についても言及し、「中国のCRBCの保有株が100%から49%に大幅に減少し、カンボジア企業のシェアが51%に増加した」ことを指摘した。

掲載写真:政府広報の提供

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