荒れる学校 学校での乱闘事件で女子生徒が再教育をため刑務所を訪問

カンボジアではここ2年、荒れる学校のニュース報道が増えている。行内でも持て余す非行生徒や学生、厳しく注意する教員への待ち伏せ暴行事件も起きており、特にプノンペンをはじめとする都市部の公立学校で起きている。

ここたび学校での喧嘩やいじめの動画をSNSで共有して話題となったカンボジアの非行女子生徒のグループが当局から再教育を受け、善行契約書に署名するよう強命じられて、保護者に引き渡されるのが一般的である。さらにタケオ州警察は、タケオのチア・シム高校所属のこの種の手に負えない10代の若者たちが、教室での喧嘩を日常的に録画し、ソーシャルメディアで共有することで、学校と社会の治安を乱していたと警察は認識は認識している。

このほど生徒間の暴行事件がSNS上で話題となり、ネットユーザーからの苦情を受けて、タケオ州警察長官のチェアン・パンナラ少将率いるダウンケオ市警察監察官:インド・モンドル大佐は5月31日、タケオ州警察軽犯罪局の専門部隊と協力し、同局長のヨン・ニュー大佐率いる専門部隊と行政警察部隊を率いて学校を訪れ、局長、副局長、教師らと面会して調査を行った。

そこで非行女子学生の乱暴者が特定されると、尋問のために監察官に連行された。

当局から指導を受け、喧嘩での罪を認めた後、ダウン・ケオ警察監察官は少女たちと教育契約を結び、改心しなければ刑務所行きとなると警告してタケオ州刑務所に連行したという。

 

 

 

警察が仲立ちで親を読んで監督保護を命じ、非行少年らに誓約書を書かせる。学校は手に負えないと警察にお任せである。    タケオ警察

その後、少女たちは行儀の良い契約書に署名させられ、両親の保護下に戻されたのことである。

カンボジアの青少年の思春期の訪れは、以前は18歳前後、近年は幾分年齢化したが先進国と比べ、かなり遅い年齢である。そのため一端思春期特有の反抗期を迎えると、父母も教員も身体だけは大人になった学生をほぼ抑えつられない、要は指導できないということになる。非行生徒の家庭の多くは高校生になるまで躾らしい躾を家庭内で受けていないというのが実態で、当然同じ学生への弱いものいじめや金銭要求になってくる。荒れる学校は都市部の荒れる公立ともいえる。

掲載写真:タケオ警察

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