カンポットでイワワジイルカの赤ちゃんが発見される

農林水産省は、海洋保全カンボジア(MCC)がカンポット州プレック・トナオット区域で発見した新しい赤ちゃんイルカに祝意を表した。

農業省は5月31日、「この新しい赤ちゃんイルカはインド太平洋のザトウイルカの群れと一緒に泳いでいるイラワジイルカであり、これは興奮させる驚くべき発見である」と述べた。

同MCCの公式ソーシャルメディアによると、「カンポットのプレック・トナオトから嬉しいニュースがあります!!! 私たちが定期的にイルカの調査を行っている場所の1つであるプレック・トナオトで、新しい赤ちゃんイルカが目撃されました。ただし、これには意外な事実があります…赤ちゃんはイワシイルカで、大人はインド・太平洋ザトウクジラです!!!」

と興奮気味に朗報を伝えている。

「ザトウイルカとイラワジイルカの2つの種は生息域が一部共通で、時には混合した群れで見られることもありますが、調査中に確認された相互作用のほとんどは、同じ地域での餌探しによるもので、積極的に互いを探し回っているわけではありません。」とも述べている。

MCC によると、この写真が撮影されたとき、成体のイラワジイルカ (母親と推定) も群れにいたという。この子イルカはイラワジイルカの子の身体的特徴をすべて備えているため、過去に交雑が記録されたことはあるものの 、極めてまれではある。

同MCCは、何が起こっているかを調べるために常に監視していると主張しているが、次の 2 つのケースが考えられます。

1. 異親子関係: 親以外の者が子イルカの世話をすること。これは種内または種を超えて発生する可能性があり、まれではあるが、これらの種で以前にも記録されている。

2. 攻撃的または性的に攻撃的な行動。これはこれらの種の間で何度も記録されており、多くの場合、インド太平洋イルカのオスのグループが母親と子イルカを引き離そうとするケースである。

「今のところ、どちらのケースが真実かは不明だが、引き続き監視を続けており、赤ちゃんイルカは数回目撃されており、おそらく母親から母乳を与えられたものと思われる」という説明を付け加えた。

なお、河イルカ(ゴンドウ)の生息で知られるクラチェのメコン川のイルカも同じくイラワジイルカに属するが、こちらは淡水圏で独自の進化を遂げたイラワジイルカである。この種は学名からわかるように現在のミャンマー(ビルマ)中央部を縫ってインド洋に注ぐエーヤワディー川(旧名イラワジ川)に因んだもので種名であり、ミャンマーでも淡水圏に適応したイラワジイルカが生息している。なお、地球上の絶滅危惧種の多くが生息環境の自然的変化よりも人間を原因とする危惧種入りで、クラチェのイルカもまた同じである。」

掲載写真:海洋保全カンボジア(MCC)の提供

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