プノンペンの14地区の当局は、学校の校長や教師と協力して、来たるクメール新年の祝賀を前に、安全と公共の秩序を危険にさらす生徒の無秩序な活動の取り締まりを開始した。
3年ほど前からプノンペンや地方でも公立中高学校の「荒れる学校」がしばしば報道され、社会問題となっていた。その後、「荒れる学校」の報道自体は下火となったが、中高生の非行活動はむしろ増加傾向にあり、非行グループ間の暴力衝突、無軌道なバイク危険走行、窃盗、強盗など十代の非行活動や犯罪は国内メディアではしばしば取り上げられている。
プノンペン都警察・報道官:サム・ヴィチェカ大佐は、「トゥール・コルク地区にあるチア・シム・サマッキ高校が土曜日と日曜日に生徒のためにクメール新年のお祝いを企画した」と述べた。
一部の学生のクメール正月に便乗した悪乗り迷惑行為が発生
一部の学生はこの機会を利用して、粉薬を使用したり、水を投げたり、集団でバイクに乗ったりして路上に無秩序を引き起こし、傍観者、住民、その他の道路利用者に迷惑をかけた、と述べている。
同報道官はすべての警察に対し、法律を尊重し、安全を促進し、社会秩序を維持するよう生徒を教育するために学校当局と協力するよう勧告したと発表した。「当局は公道で混乱を引き起こす生徒、学生をチェックし、例外なく法律を遵守していることを確認する必要がある」と同報道官は念押している。
4月1日(月)、プノンペン都警察はすべての地区当局に対し、「警備の強化、学校や公道での秩序の維持、公道での集団走行を避けるよう青少年を教育することに注意を払うよう」命じた。
教育・青少年・スポーツ省(文科省):クオン・ヴィチェカ報道官は2日、「同省が公道での無秩序で無秩序な行為を避けるため、学校の敷地内に限って祝賀会を開催するようすべての学校長に指示した」と述べた。
10年以上前のカンボジアでは、訪れた日本人の多くが物知り顔のカンボジア人に「日本では、学校でのいじめが大変ですね」と言われたものだが、学校で暴力沙汰や対教師暴力が表面化するなどここ3年、「荒れる学校」が話題になると足元に火が付いたのか、こうしたことは言われなくなった。「いじめ」「不登校」「悪ガキの跋扈」はカンボジアでも学校の悩みとなっている。
掲載写真:プノンペン都警察 Khmer Times