副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長:サン・チャントル氏は、過去1年間で334件の交通事故が発生し、5人が死亡したプノンペン・シアヌークビル間高速道路の安全性に懸念を表明した。交通専門家らは、今後の事件を防ぐために道路交通法の取り締まりを強化するよう求めている。
チャントル氏は、11月7日の高速道路正式開通1周年式典の司会を務めながら懸念を表明した。式典には、駐カンボジア中国大使の王文天大使、ペン・ポネア公共事業運輸大臣、周勇補佐官、建設を支援する中国道路橋梁公司(CRBC)のゼネラルマネージャーらが出席し、盛大に行われた。
だが、チャントル氏は、「高速道路が正式に開通した翌年には、344件の交通事故が発生し、5人が死亡、73人が負傷した」と同氏は述べた。
「全国では平均して1日あたり5人の死亡者が発生している…高速道路では昨年5人の死亡者が記録されているが、たとえわずか5人の死亡者であっても、このようなことを許してはいけない」、「交通事故を軽減するため、高速道路沿いのすべての設備を徹底的に点検するよう同社に要請した。高速道路への動物の侵入を防ぐために設計されたフェンスの点検には特に注意を払う必要があります」、「道路利用者には交通法規を遵守していただき、会社にはサービス向上のための総点検を実施していただくようお願いいたします。事故を最小限に抑えるためには、適切な交通標識を設置することが不可欠です。」と強調している。
また、渋滞緩和のため、「高速道路入口での料金支払いにETCカードシステムを導入することをお勧めする。ETC (電子料金収受) カードと ANPR (自動ナンバープレート認識) カードを使用すると、ゲートへの直接アクセスが容易になります」ともチャントール氏は述べた。
既に11月8日、アジア傷害予防(AIP)財団のカントリーディレクターであるキム・パニャ氏は、高速道路沿いの交通事故と死亡者数に関するデータについて懸念を表明している。同氏は関係当局に対し、1年間の経験に基づいた再発防止策を速やかに講じるよう提案したいた。
掲載写真:Phnom Penh Post