元タイ文化大臣、汚職疑惑でカンボジアから帰国

タイの元文化大臣イッティポル・クンプルエムが、パタヤの違法コンドミニアム計画に関連した汚職容疑に直面するためタイに帰国した。

イティポルは10月9日(月)の朝にスワンナプーム空港に到着し、すぐに入国管理警察に拘留された。

彼の容疑は、2008年9月に行われた「ウォーターフロント・スイート・アンド・レジデンスの建設」に起因するものである。

イティポルは先月、司法長官事務所(OAG)が訴追を命じたわずか1日後の8月30日にタイから逃亡した後、逮捕状が出された。国家汚職防止委員会は同氏をマンション計画に関する不正行為で告発していた。有罪となれば、1年から10年の懲役刑が言い渡される可能性がある。

9日(月)の午後12時35分頃、イティポルは汚職容疑での審理のため、ラヨーン市ムアン地区にあるOAGのエリア2事務所に連行された。弁護士に付き添われて笑顔で建物に入ったが、待っている記者たちについてはコメントしなかった。公聴会の後、彼は訴追のため汚職裁判所エリア2に連行された。彼の弁護士は保釈を求めるつもりだと述べた。

この汚職疑惑の人物:イティポルは、元パタヤ市長ソンタヤクンプルエムの弟で、プラユット・チャンオチャ元首相の第2次内閣で文化大臣を務めた。パタヤ市長在任中、イッティポル氏はバリハイ社に対し、パタヤ湾とバリハイ桟橋近くのプラタムナックヒルのふもとの2ライの土地にウォーターフロントコンドミニアムプロジェクトを建設する許可を与えた。しかし、その許可が違法に発行されたことが判明し、最終的に建物は取り壊された。

パタヤのコンドミニアムプロジェクトスキャンダルに関連した告発に臨むためタイに帰国したイッティポルクンプルエムは、「正義が果たされると確信しており、汚名を晴らすための法的手続きに全面的に協力する」と述べた。

だが、国外に逃亡していたのだから、疑惑は深まっている。まして何かと緩いカンボジアへの逃亡である。

掲載写真:タイのメディアより

おすすめの記事